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アーサーへ。
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169 :
独
05/17-10:35
ああ、懐かしい。何年振りだろうか。
今は2015年
俺は、何時からここに居たんだろう。
そうだ。
こんな色で、こんな場所で、こんな日記で、こんな事を書いていたんだ。
書き方も喋り方も、もう忘れてしまったな。困ったよ、アーサー。
お前は今、俺をどう考えているのだろうか。
長い時間が空いて、久々に来た手紙は文字化けで、何ともお前らしくて友人と笑わせて貰った。
#相変わらず君の所のアーサーは持ってるね!
こういって友人は酷く笑っていた。
俺もつられて笑ってしまった。
本当にな、こいつは何故だかタイミングと運が悪いんだ、と。
昔の事を思い出しながら、一言。
だがその文字化けのせいで、お前の気持ちは分からず終い。
それでも毎日、ほぼ会えない毎日でも、お前を忘れた事は一度もない。これだけは断言できる。
お前の事だけは、頭の中から片時も離れてくれない。
周囲の人々から見れば、この状況は自然消滅と言われても可笑しくないのかもしれない。
お互い、あまりにも忙し過ぎたのが原因ではないかと考えている。
それでも、忙しかっただけでお前に対する気持ちは何ら変わっていない。
アーサー。もうすぐ五年だ。いや、六年か?
長く居すぎて、流石の俺でも年月を把握できなくなってしまった。
案外お前の方が覚えているかな。昔の手紙でも取り出して、少し数え直してみようか。
…駄目だな。ここに来ると、どうしても言いたくなってしまう。
何時もこの日記の末尾を飾っていた、非終焉の時から変わらない言葉。
今お前がこの日記を見ているかどうかは分からんが、俺はお前に好かれている自信がある。だから、近々にではなくともいずれ見てくれるだろう。
アーサー、アーサー。
愛してる。愛している。
勿論、お前と同じく「世界で一番」だ。
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