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┗お掛けになった番号は(73-77/101)

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77 :
08/16-00:23

 毎分毎秒、剥がれ落ちていく愛のメッキ。
 ああ、其の下からは屹度、緑の瞳のバケモノが出てくるよ。

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76 :
08/16-00:20

 お前みたいになりたい訳じゃない。お前にとって、価値のあるものになりたかったよ。
 ただ、それだけだったんだ。

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75 :
08/09-20:52

 夏の空に赤く燃える蠍の星を教えてやりたいけど、お前は屹度すぐ手元で爆ぜる花火の方が好きなんだろうね。その方が丁度良い。お前が並んで立たない限りは屹度、お前には俺が上ばかり見てる理由が分からないだろうし。

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74 :
05/20-06:21

 特別なものがそうでなくなる瞬間を、俺は知ってる。張り詰めていた糸がぷつんと切れるような感覚に似てるとおもう。じわじわ染み込むように認識を塗り替えられる感覚も知ってる。当たり前の世界ってものが、ゆっくり、それでいて丸ごと引っくり返されるっていうのは何度経験してもあんまりいい気分とは言えないね。
 チーズバーガーのピクルス、あるだろ?昔、俺はあれが大嫌いだった。今では大好物、とまではいかないけど、噛んで混ざれば飲み込めるようになったよ。それって果たして成長かい?或いは舌か脳かが鈍くなってしまったのかな。嫌いだったものを飲み込めるようになるのは大人になったって言えるんだろうか。それともそういうことこそが大人になるってことなのかい?

 飲み下せない気持ちはまだ胸の端っこで燻ってる。これを飲み込めたならあの頃憧れたおとなになれる、ような気がするよ。

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73 :
05/18-03:24

 王冠に並んだ宝石を一粒ひとつぶ数える指は、雄弁で機知に富み、優しくまた艶やかで、石に纏わる陰惨な物語すら、彼の方の唇から零れれば何処か遠い国の不思議なお伽噺のように感じます。まるで私に関係無いことのようなお話をひとつずつ聴きながら、実際のところ無関係では無い其れに微笑んで相槌を打つばかり。
 馬鹿な女とお思いでしょう。女とは、好いた方になら騙されても構わない、愚かで弱いものなのですわ。
 お供できるのでしたら、明るくない場所だって。例えばこんな風に薄暗い路地裏で、石の代わりの金貨を頂戴することくらいは、私にとってはへいちゃらなのです。

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