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9.806の誘惑
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10 :
神≠聖
07/25-13:25
またね、と手を振った彼の日から幾日の時が過ぎ去っただろうか。柔らかな風が髪を凪ぜ、目深に被る帽子を悪戯に飛ばそうとしている最中。今が彼の子との優しい日々の途ならば最高の記憶になったに違いない。だが其のような時とは真逆の中に俺は居る。微動だにすれば腰に携えるものが光を放ち斬り捨てられるよな、そんな緊迫とした空気が満ち満ちているのだ。されど此の澄んだ蒼は俺の心に安らぎを与える。きっと彼の子も瞳に映しているのだろうと思えるからだ。願わくば彼の子が此の状況に立つ事の無いよう。我が信ずる彼の方よ。彼の子に祝福を。
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