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9.806の誘惑
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13 :
普
07/28-22:29
鏡越しに向けた銃口を捉えたような冷えた感覚。眼前に立ちはだかる石を見上げる。二分するように仕向けたのはあいつ等で、行動したのは自身。目的はあいつに向けたものでは無い。独特の笑みを口許に湛えた奴は、其の変わらぬ表情で吐く。「それでいいのか」と。知った被りをかます奴は、何を腹の底に蓄えているのだろうか。知りたくも無い。どうせ碌な事では無いのだろうから。まるで此の煮え繰り返るよな腹底のよに。全てが全て独り善がり。
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