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┗9.806の誘惑(31-35/88)
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35 :
神≠聖
10/07-00:34
あの頃には戻れ無い。羊皮紙にひかれただけ。記号でしか残る事は出来無い。彼の子が奏でてくれた名はもう無い。色褪せて崩れるだけ。
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34 :
神≠聖
09/26-12:23
彼の子は居なかったんだ。視線を合わせる事が出来無い。そう言い聞かせていないと、保て無い。感覚が散り散りに削られて逝く感覚。彼の子は最初から居なかった。自分とは関わりが無かった。其れは存在の否定。其れでも、見えるはずの無い日月日が視えてしまった今、受け入れるしかないのだ。混濁する意識でさえ、やはり否定する事は難しい。
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33 :
神≠聖
09/23-00:27
助けを求める事は許され無い。疑心日音鬼。ひっそりと濡れた枕を誰も知る由も無く、其処に有り続ける。信じたいんだ。だが思考の片隅で邪魔をする奴が居て其れも難しい。潰れてしまいそうだ、と発したのはいったい誰の声だっただろうか。
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32 :
墺
09/22-22:46
鼓膜を擽る心地良い声音。其れは私だけに囀る訳では無く、万人に向けられた物。特定の者は居無い。高過ぎず低過ぎ無い、聞流してしまいそうな音。奏でられる様子はあまりに脆く、其れ故に美しくも有る。彼の小鳥を籠に捕えてしまえば、私だけに其の甘美な声音で囁いてくれるのでしょうか。本当は解かっているのです。そうしてしまえば鳴いてはくれ無い事を。唇を経由して此の想いが伝われば、なんて、容易く出来れば苦労はし無いというのに。
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31 :
大≠王
09/21-21:39
祖は慕う。其れは機嫌取りに限りなく似た物。まるで初めて愛情を与えられた様に。視覚に捉え得ない物に怯える様に。私は御前を好いては居るが、其れは御前の物と同じ質の物では無いのだ。盲目的と言える程、慕ってもらえるというのは、私とて嫌な思いをしやし無い。寧ろ幸福と言えるであろう。だがしかし、私の翳に捕らわれる様な事が、あってはなら無い。御前の時は限り無く、同時に儚さをも含んで居るのだから。
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