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照り輝く眉毛
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9 :
英
09/08-07:39
心が乱れた時は煙草を口にする。この行動に意味なんて無い、ただ先より淡々と天へ上がる紫煙に心の荒波が少しだけ穏やかになるんだ、不思議だよな。スゥと肺へ紫煙を送れば案の定噎せた、格好悪いが俺には銜えているだけが似合いの様だ。ジリジリと短くなる其れを見ていたらキリキリと腹の…胃だな、胃が痛むのが解った。情けない、それだけ俺に影響力を齎すモノを乱雑に扱った結果に壊れた。何をどうするのが正しかったなんて俺には解らず、こうして煙草を吹かす事で無心になり自己嫌悪から逃れている。
>うわ、煙草クサイよ君。また何かやらかしたのかい?全く君はバカだな。
こんな時の米は鋭くて癪だ、御前は俺に構わずシェイクでも飲んでろよ ばか。皮肉を発する代わりに短くなった煙草を灰皿へ押し付け新たな一本を銜える。あぁ、やっぱり落ち着かない逃げて逃げて逃げて逃げて――…、俺は余程に酷い顔をしていたんだろうな、何かを察した様子で米がマッチを擦り火を寄越した。あの、米が、だ。その気が利く素振りが可笑しくて可笑しくて…煙草を指に挟んだまま笑っちまった。俺なんかに優しくしなくていいんだよ、でもありがとな。―――さて、太陽がもう少し上ったらこの紫煙が途切れぬ様に、煙草を買いだめしにでも行くかな。
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>まさかの個チンバトンが再びだと(ざわ)
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