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え?
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172 :
日
08/17-05:53
#沢山の物が形を変えて手を擦り抜けたかと思えば
私の足の甲に落ちてくるんです。
心躍らせる筈だった物が、柔らかな羽毛の様に降り積もって、沢山、沢山。
足首から、膝まで。膝から、腿まで。
腿から臍、臍から胸、胸から首まで。
すっかり埋れてしまえば間も無く息は出来なくなるでしょう。
>泣き過ぎじゃないか
久方ぶりに零れ落ちた涙はそれでも奇異な物を見る様な目を目の当たりにして飲み込む事ができた。
年甲斐も無く泣咽ぶのは本当にみっともないですからね。助かりました。
ただ、飲み込んだ涙が右目の瞼にしこりを残したのは参りました。
悲しかったのは私で、堪えたのは私で、選んだのも私でしょう。
なのに何故。これでは私が私の体に責められている様じゃありませんか。
狡いですよ。
私、頑張ったでしょう。
目の前の役割を漸く果たして一息付いて。
やっと部屋まで引きこもった時にはもう泣き方を忘れてしまっているなんて。
しこりを残して痛むくらいなら、あの時に。
一滴くらい零れてくれても良かったんじゃないですか。
次はいつ泣けるかわからないんですよ。
さあ、いざ、という時に引っ込むだなんてなんて高慢なんですかね。
#全く、儘ならぬ、本当に儘ならぬ体です。
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