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いつかの回顧録。
 ┗314

314 :アリス
05/23-23:45

>引き続きにょた英注意!<


リハビリのつもりでつらつらと書いているわ。まだ私の方が書きやすい気がするの。アーサーは何処へ行ったのかしらね…不思議の国かしら。ウサギに誘われて夢の中だから、あながち間違ってはいないわね。…やだ、聞いてないわよね?
なんだか今の私はとにかく自分を俺、と言うのが恥ずかしくてダメなのよね。ひどいジェンダー感だけど。暗黒微笑なみに無理よ。本当に許して欲しい。
もちろんそのうち高らかに暗黒微笑しだす時も来るのかもしれないけどね。人は過ちから学習しないし、恥なんて喉元を過ぎれば舌を2枚に割り出すのよ。そもそも今の私の話は未来の私を苦しめない保証があるのかしら。ああ嫌だ。本当に嫌ね。

私はどんな私になりたいのかしらね。
そうね、できたら壁とかになりたいわ。
主体性のないやつ。


…昨日は自分の足で歩くのよなんて言ってたのにね。エミリーのとこで氷の女王の鑑賞会なんてしたからだわ。だめ、自分を持っていない時期はすぐ感化されちゃう。


次の日。
あれね。何枚も書くと本格的にこの日記がなんなのか分からなくなるし、新しいノートを買いなさいと怒られそうだから、(もしくはノートの売り場を案内しようか、って嫌味で返されるのかしら)このページの下に書くわ。書けるとこまで書いてやるんだから。結構書けるのよね、この日記。
今日はとても暑くて、目眩がしそうだったわ。こんな日はレースの日傘は駄目ね。レース模様の隙間から差し込む太陽でさえ憎く感じたわ。肌がすぐ赤くなるから嫌なのよ。でも、もうすぐ夏が来る感じは嫌いじゃないわ。あのね、夏になると憂鬱なんだけど、日が伸びて、木々の緑が美しく光を孕むようになって、空が抜けるような青さに変わっていくのは、私、結構気に入っているのよ。貴女と過ごす季節がまたひとつ回ったんだなって思うの。今年はプールに行く約束をしたわね。でもできたら海に行きたいわ、私。私たちの国はまっすぐ行けば必ず海にたどり着くの。私たち島国って、そう言うものなのよ。ロ一マには辿り着けないの。海を眺めて泳げるようになる夢を見て眠りましょ。

次の日
前髪を切りすぎたのよ…あんまり伸びていたものだから、少し切ったくらいじゃ目に入って鬱陶しかったのよね。だからもう少し、まだまだ切って大丈夫と思ったのに…完全に見誤ったわよね。ええ、間違えたわ。私はもっと慎重になるべきだったし、なにより、鏡をしつこいほどに見るべきだった。そう、わかっているわ…。
こんなに前髪が短いのは初めてかもしれない。前髪は表情と…そうね、あまり好きじゃないこの顔を隠してくれるから、誤魔化してくれるから大切なの。無くしちゃいけないものなのよ…本当にあんまりにも遠いところに切っ先があるものだから、視界が広いわ。遮るものがなにもないみたい。不安になるわ。…誰にも守ってもらえないような、心細いような…なんだか弱ってしまう。世間に自分を晒しているみたい。とても怖いわ。私、どんな顔をしているのかしら。変な顔をしていないかしら。…弱く見えていないかしら。できたらいないものとして扱って欲しいの。加害されるのは嫌だわ。痛いのも苦しいのも嫌。私は人一倍に痛みに弱いのよ。そよ風にも飛び上がるのだから、これ以上悩みのタネを増やさないで欲しい。

…でも、私の短い前髪を見て、慌てふためく私を見て、あなた、笑ったわね。
憂鬱の難しい漢字を眉間に書いたみたいな顔をしてたのに、はふはふ吹き出して笑っていたわね。おなかを抱えて。
…それならきっと、ゴミ箱に落ちた私の盾にも意味はあったんでしょう。私を外から守ってくれる盾がなくなっても、多分、あなたの笑顔が私の柔らかい心をあっためてくれるから。あなたが暖かくしてくれた心があれば、私は少しは顔を上げて歩けると思う。あの坂道も、あの改札も、あの階段も、潜れると思う。

あなたはいつだって私の光だわ。
大好きよ。
あなたが私を必要でなくなっても、あなたが私を疎ましく思っても、あなたが私を嫌いになっても。
あなたの望むものを与えられなくてごめんなさいね。あなたを絶望させることしかできなくて、ごめんなさい。私はきっとこれからも私にしかなれないわ。私以外になろうとするつもりもない。
あなたの事が好きなのは本当。あなたのためなら何でもしてあげたい。私に与えられるものがあるなら、何でも差し出したい。
でも、ごめんなさい。
私は私が可愛くて、私が好きで、私のままでいたいの。
それが大好きなあなたを傷付けるのだと知っているのにね。

ごめんなさい。
また明日ね。

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