一覧
┗
Hug me,honey?
┗6
6 :
英
02/12-21:55
連休三日目。
つまり昨日のことだ。
早くも焦れてしまった。
いつもはあいつを待たせてしまうのは俺の方で待つことはあまり無い。
その数少ない機会にしても何だかんだと雑務はあって物寂しさがしっかりした形をなすほどの暇はなかった。
だからこんなにもゆったりした中で待つのは初めてで、しかも休みも三日目になれば時間を持て余してくる。
昨日は午前中に用事が終わってしまい、午後は全くやることがなかった。
ずっと途中のまま放っておいた刺繍に取り掛かっても気になるのは時計ばかり。
集中できないまま時が過ぎ完成したのは日が暮れ始めた頃だった。
何度か指を刺しながらも何とか血染めは免れたそれをテーブルへ広げて顔を上げると、ぬいぐるみが視界に入った。
俺がいない間にとあいつにプレゼントしたぬいぐるみ。
そこで堪らなくなった。
プライベート用の端末の留守電に残された俺の声は緊張してさぞかし間抜けだったのだろう。
少ししてかかってきた電話の向こうのあいつはくすくす笑っていた。
-----------------
#「あ、あい…
愛の言葉が言えずに途中からあいつの大好物に変わってたらそりゃ笑うよな。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]