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同居人はお兄様。
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4 :
米
03/20-22:40
#昔の話
かつて、俺が心底愛した人は今の彼と瓜二つだった。つまりCが同じだった訳だから当たり前なんだけれど。
その好きだった人に俺が振られたのは随分前の話。彼とは色々あったけどどう考えても俺が悪かったワケで、彼が俺に愛想尽かすのは当然と言えば当然だった。それでも俺はどうしようもないくらいばかたれで、別れてからも一年ぐらいはずっと彼を忘れられなかった。
半年ぐらい想いを燻らせた俺は、例え結ばれなくても俺は彼を愛し続けようと心に決めていたぐらい彼に夢中だった。病的というか、もうアレはただの自慰だね。
でも彼より好きになれるような人に会えなくても、性的な欲求は高まるし、単純に寂しくなったりもする。そう、それを紛らわせる相手が欲しくなった。
『恋人』をつくる気は無かったね。だって俺の好きな人は『彼』だからさ!
だから俺は夜な夜な遊びに出るようになった。
そんな時に出会ったのが、アーサーだったんだ。
#アーサー
まぁつまりはアーサーが今の恋人なんだけれど。
出会ったときのことって正直あんまり覚えてないや。恋人関係になる気は無かったと思う。恋愛はもういいや!とか思ってたし、どちらかと言うと家族になれるような人と出会いたかったのかも。くだらない話をして、一緒にご飯を食べて、おやすみって言い合える相手。素敵だろ?
普通は家族に求めないような関係性を期待していたのも嘘では無いけれど、無くてもいいかな!って思える程度だった。だって俺ってモテたからさ。一晩限りだって最初に条件付けても跨がってくれるような子は沢山居たし、そういう意味では不自由しなかったし。
だから最初、アーサーとは健全な関係だったよ。本当の兄弟みたいに一緒の家で過ごして、ご飯食べたり喧嘩したり。
―――いつからだったかな、その関係がちょっと乱れてきたのって。
アーサーのことが好きだった。でも『彼』の時とは違う気がして、無意識にこの『好き』は違うなって感じた。ただ、好意的に見ては居たからアーサーと居て楽しかったし、ずっと一緒に居たいなーなんて思ってたんだ。
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