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黒百合の憂鬱
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09/18-19:59
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私は貴方に恋しておりました。
弱音を吐かない貴方が好きでした。そういったことは苦手だとおっしゃいながら、少しだけ弱音を吐いて、私に寄りかかってくださる貴方が好きでした。
私の話をきちんと聞いてくださる貴方が好きでした。そして私以上に色々なことを考えてくださる貴方が好きでした。
泣くまいと、一人で立とうとする貴方が好きでした。私が貴方を支えると言っても、ほとんど応えてくださらない、自立心の高すぎる貴方が好きでした。
どうしてかいつも不幸になってしまう貴方が好きでした。私が幸せにして差し上げたいと、差し出がましいことを思うほどに好きでした。
いつか、いつか、応えていただける日が来ると、勝手に信じておりました。ですけれど、私も夢を見るだけの子どもではないのです。知っておりました。わかっておりました。私の気持ちに応えていただけることなどないと、知っておりました。
それでも私は貴方に恋しておりました。
さようならを言えないくらい、恋をしておりました。
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