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懐中仕掛けのファフロツキーズ
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08/12-10:10

剥奪された七色のスペクトル…。その先に映える…オフホワイトの虚ろさ。水平線が金色に煌めく頃……満汐の夕凪が降り注いで、見渡せば網膜を焼き尽くす……黒体…。
虚構で塗り固めた間違いも…歴史を重ねて行けば、真実を遷す鏡に…。鏡が示す人々を…歴史の構築の糧にする。何時しか反論は途絶え…賢者の消息も跡絶えた。荘厳な不変に欠伸をする時間、薄明視を携えて均しい人々、野晒しにされた黎明期…。衰退するイデオロギーさえも、麻痺をする感覚が麻痺していたのかも、しれない。そんな白骨化した思考回路を焼き棄てて…ロマンの海と仰々しく記された看板近く、灼熱の坩堝から、掻き集めたレプリカは……自身が復元された意義を考古学者に問われても…大理石の隙間から吹く空風の様に…青空を背負って、山彦をするだけ。諦念と怠惰の、コンシエンスのトラウマから、逃れたくて堪らない…そんな強迫観念に苛まされて身も心もボロボロのみんな……もうとっくに気付いている。万物の神様は創れても、万物の一端を担う神様には成れないと。継ぎ接ぎの努力はとても…無意味……。
それでもゼンマイ仕掛けの闊歩は、止まる事を知らない。自分達の手で育んできた…ヘルソンジャッドに振り回されてしまった果てに……重ねては剥がして…剥がしては重ねて…。かつて視た砂漠化した潔白に滲む、一滴の揺らぐ青を探し求めて。今日もまた大いなる胎盤を…あの異邦人の忘れられない無体を忘れて、脇目も逸らさずトレースする。これも全部…水泡に帰した伝統であり、見当識…。



>                  ひっぷしょん。



……ん…。俺はネコ伍長達と、キクさえ傍に居てくれたら…それで、満足……。
だから次は、猫耳しっぽのキクが見たい…。

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