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だいたい調理部日誌!
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30 :
フランシス@
10/13-00:27
今日は放課後に皆で焼き芋作ったよ!
突然アントーニョが目を輝かせて「焼き芋作ろ!」っていきなり言い出した。
遠くの方では何だか機嫌悪そうなアーサーとにこやかな表情のイヴァンが見守ってた。
なるほど、園芸部に実りの秋が来たんだね。
それなら俺達調理部は一肌脱がせてもらおうか!
アントンが落ち葉は耀せんせーが集めてくれたで大丈夫やで!っと親指立てて教えてくれる。
ここ学校だけど校内で焚き火とかして良いのかな?
まあ耀先生が居るんなら何とかしてくれるだろうからいっか。
放課後になるとアントンとギルが早く早くと急かしてきた。
俺と菊ちゃんは調理室寄ってから必要そうな物持ってるからそっち準備しといってて言うと二人共飛んでった。
その後と他の園芸部が追うのを菊ちゃんと一緒に苦笑しながら見送る。
フェリシアーノとルートとも合流して、今日の活動予定を発表すると今度はフェリちゃんがひゃっほーって飛んでった。怒鳴りながら追うのはもちろんルートね。
まーた置いてけぼりにされちゃったね、と菊ちゃんと笑いあう。
俺達も作業場に到着する。万が一のために水場の近くね。
先に行った奴らと耀先生が出迎えてくれた。
サツマイモ運んでたギルに遅っせーぞ!って俺だけ言われた。何その理不尽。
俺たちの持ってきたアルミホイルに芋を包んで焚き火の中に埋める。
焼きあがるのを待ってる間、フェリちゃんや菊ちゃんが焚き火の前で「あったかいね~」「そうですね」ってほっこりしてるのを見て癒される。
何この子たち可愛い和む。
焼きあがったアルミホイルの包みを取り出して、中を開けてみるとおおーっと歓声が上がる。
おいしそうに焼けたよ!
菊ちゃんとルートが淹れてくれたほうじ茶を紙カップで配ってる傍で、フェリシアーノが熱さにびっくりして放り出してしまった焼き芋がギルベルトの顔に直撃してた。
俺も食べてみたら相当熱かった。
その頃にはアルフレッドも参加してきた。
アントンに焼き芋手渡されて、「熱いから気付けてな。あ、俺がふーふーしたろか?」って聞かれて顔真っ赤にしてた。
勝手にイチャイチャしてれば良いよ、うん。
でも焼き芋は美味しかった。調理って程の事はしてないのにこれだけ美味しいなんて素材が良いんだろうね。
って隣で食べてたアーサーに振ってみたら、驚いたように弟達に向けていた物騒な視線が引っ込んだ。
「園芸部は良いもの育てるね」
「え…そりゃアントーニョが世話してるからな」
「うんあいつ凄い奴だよね。でもアーサーも少しは世話してるでしょ?」
「…まあ少しはな」
「じゃあアーサーも凄いよ」
って言ってあげたらアーサーも顔真っ赤にした。
耀先生は後片付けを俺達に任せて保健室に戻っていった。
残された俺達は分担して作業を終わらせてから帰る。
秋風が冷たくなってきたけど、持ち帰り分の焼き芋を胸に抱いて皆と駄弁りながら帰ると全然寒くなかったよ。
後日、また獲れたサツマイモが届けられて、今度は調理部らしく頑張るよ!とスイートポテトや蒸しパンにして配ってあげたよ。
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