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だいたい調理部日誌!
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35 :
アーサー☆
10/19-00:54
いやー!
ギルちゃん美しくないー!
と髭が鍋の前、ギルベルトたちの隣の班で悲鳴を上げていた頃、俺は同じ班の奴等に羽交い締めにされていた。
いじめではないだろうか。なんだこの、柔道部の奴のふとましい腕。
そもそも何故俺は食器を洗い、清潔な布巾で水滴を拭い、並べた後は、以後ずっと食器がずれないように見張る係りなんだ?Why?
そりゃ確かに食器はひとりでにずれちまう時もあるが、この教室に妖精は居ないから見張る必要はないだろ。
そして椅子に座りただ食器を見詰める俺の背後に、どうして柔道部が仁王立ちしている?
シュールすぎる。
調理実習とは授業の一環であり、授業とは学生が真摯に、積極的に参加していくべきものだ。そうだろ。
そして俺は学生だ。
ならば自ずと答えは明白で、俺だって調理器具に触れて色々やっていいに決まってんだろばかぁっ!
なんだよ!なんだよ!お前ら馬鹿にしやがって!
なんだよ!
こう見えても、そりゃ部活にこそ入ってねーけど、俺は料理を人並み程度に嗜んでんだからなあ!
豆腐を誰が一番綺麗に切れるかではしゃぎやがって、クッソ!髭と一緒にはしゃぐな美術部風情が!
ひっつきすぎなんだよ畜生俺にも寄越せゴルァ!
この野郎×××が××だった癖に俺に逆らいやがって×××!!
×××!?
××××、××!!
と怒りを爆発させた結果、取っ組み合いに発展して増えるワカメが一袋鍋の中に消えたのだった。
味噌汁って簡単に消えちまうんだな、泣きたい。
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