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┗だいたい調理部日誌!(36-40/49)

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40 :アーサー☆
11/08-01:27

読んだ小説にあまりにも感情移入して気付いたら涙が出た。手製の刺繍入りのハンカチは優しい手触りだった。このハンカチを使ったのは半ば自棄だ。
悔しいような、やるせないような、息苦しいような、頭ん中が熱の塊になったような。
俺は一体なんだろうか。なんて腑抜けで腰抜けで、大馬鹿野郎なんだ。
自分から動く勇気はなく、その癖淡く期待している。童話染みた予定調和とお決まりの物語の少女みてえに、考えが甘くて足りない、幸せな期待をしてる。

いっそ女なら良かったのか、そしたら俺はどんな努力でもしてやるよ。身長は難しくても体型や肌や髪や、指先までどんな努力だって苦じゃない。ああ惜しまないとも。

そうだよな、俺はお前に最初に比べて随分近付けた。そんな気がしてる。
お前の手作りの菓子を勿体ないと意識せずに、口に入れられるし。挨拶だけで舞い上がるのはもうない。些細なことでお礼を言えて、満ち足りた気持ちになるなんて…時々しかない。
でもそんなのじゃ、苦しいってとっくに知ってたが、もうそれでいいと思って、噛み締めて満足だ満足だと言い聞かせていた。

そんな訳あるかよ。



あいつが隣の女子校のやつに告白されたんだと、今じゃ知らない奴はいないくらいだ。



もう、せめて、高望みなんてしやしないから、卒業さえなけりゃいいのに。そうしたら部に顔出せば、毎日毎日、お前に会えるのに。


俺が何を出来るか、何を言えるかなんて、思い上がっちゃいねえから、俺はお前の傍に…傍が無理なら、同窓会で顔会わせた時に笑ってくれればいい。
まず性別の問題は第一で、それよりも俺が問題で、仮に、もし、万が一、奇跡が起きて…そういう仲に…なれても、将来大きな家で庭付きで、二人仲良く大きな犬を飼いました幸せですってなる訳ねえ。なんせ子供は望めないんだから、貯蓄が必要だ。
それ以前に火遊び…あまり考えたくはないが、学生時代の過ちで終わればこんな夢も甘さもありゃしねえ貯蓄の話なんざ、せずにすむだろう。
だが問題は俺だ。俺は馬鹿野郎なんだ。お前と奇跡が起きてそんな仲になって、この重苦しいまでの愛情しか注げやしない俺が…諦められる訳がない。
諦めたくないが、俺は、俺だって弟や父親に母親が大事だから、悲しませたくない。
俺があいつを思うことは、決して手軽に祝福されるべきことじゃねえってわかる。
悲しませるのは嫌だ。諦めるのはもっと嫌だ。同じくらいには嫌だ。

いや、逆に、もう卒業の日に思いを告げてしまってそれから確実に会わないようにするってのも、考えた。だがそれはあまりにも魅力的で止めた。
多分、俺はお前みたいに思える奴はもう会わない気がするから…思春期というのを踏まえて余計にお前は、酷く印象に残る相手だろうから、一生に一度の大告白も悪くねえと結構考えたさ。
ただ、お前が友人を大切にする奴だって知ってるから、この魅力的な大告白はそれはそれはお前に嫌な気持ちにさせちまうだろうってわかるから、止めた。
お前の友人、一応、俺もだろうからな。違うなら俺は更に馬鹿野郎だ。


なんて考えては鬱々として、答えなんか出る筈もなく鬱々しては考えて眠った。

起きてみりゃ薔薇の刺繍のハンカチはしわくちゃで、帰ったら丁寧に洗って、皺を伸ばして、畳んで、また俺は後生大事にするだろう。
瞼が腫れて重苦しい。休みたいが休めば、それだけあいつに会えない。だが重苦しい顔を見られるのは…思考は容易くループする。

このハンカチみたいに、何かせめて優しい思い出が欲しい。それくらいは罰が当たらないだろう。

そんなささやかな望みを胸に抱いて登校して放課後になんやかんやして、調理部をそっと覗いた。



そこにはハートのエプロン?めいどふく?をつけた?らし?い?髭の男?が居るた。
ちょっと何か、わかるらな、は?

黒板には

・女装喫茶(調理部&園芸部合同)…正下←決定☆
・休憩所…0
・肝試し喫茶…0

とか書かれていて、俺は、ないた。

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39 :菊@
11/06-23:09

再会とは良いものですね。

またまた古本屋に立ち寄ってしまいました。
用事のついでにふらりと立ち寄ってみただけだったのですが、そこで懐かしい漫画を見つけました。
それは以前故あって手放してしまった漫画です。
古い漫画で絶版となり、古本でも一冊二冊たまに見かけるぐらいだったのですが、何と全巻揃ってました。
なんですと?

その後は、もうテンション上がりまくりですよ!
もう出会えないだろうと思ってたのに!
まさかまたお目にかかれるとは!!
正直、小躍りしたいくらい舞い上がってました。
即買いましたとも。倍の値段でも迷わず買ったでしょう。

内容はやや子供向けですが、やはり面白かったです。
本当に再会とは良いものですね!

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38 :フランシス@
10/30-23:04

パソコン直ったよ!
ちょっとギルベルト何しようとしてんのさ!?

最近忙しくってさー、やっとパソコン触れたと思ったら、俺のパソコンちゃんが不機嫌なの。
前日までは普通にしてたのに理由も分かんないし。
子猫ちゃんみたいに気分屋さんでお兄さん困っちゃったよ。


ホントマジで。



>俺様は犬派だぜー。でも直って良かったじゃねえかよ。おめでとさん。
>この間話してた、頼まれてたかぼちゃは迅速に買っておいたから、お前にちゃーんと渡してやる。
>俺様は嘘をつかない小鳥のように誠実な男だ。つまり有言実行で恥ずかしい過去もきっちり話すぜ!
>ちなみに中々可愛いかぼちゃだと思う。跪いてありがたく受け取れよ!


うんありがとねー。
かぼちゃもありがとう!今度遊びに行った時何か奢るよ!
どんなのか楽しみにしてるね。

小鳥のように誠実な男なら、友人の恥ずかしい過去を吹聴するのはどうなのさ!?

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37 :ギルベルト☆
10/29-08:21


お前なんで日記書かねーんだよべっべつにこれは涙じゃなくてやんちゃら!
俺様の城、俺様最高!最強!

って悶々して、だが繊細な俺様は言えなくて…とか乙女ごっこしてたけどよ。


日常会話で判明ってオイ。お前パソコン壊れたってオイ。大丈夫なのか?お前も本田もなんか、パソコンでなんかしてんじゃねえか。よく知らねーけどな!
フランシス元気出せよ、俺様がかぼちゃとかアントーニョん家で買って来てやるからかぼちゃの菓子作って、俺様達に存分に振る舞えよ。いいぜ、遠慮するな。な?

まあこれをお前が読むの、パソコン直った後だろうけどな!
はーっはっはちょうど時期的に悪戯の時期だし、お前マジ恵まれてるぜ!
フランシスの恥ずかしい過去とか書いちまおっかなー。やべえ楽しい。

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36 :ルートヴィッヒ☆
10/20-20:48

本日秋晴れ。

休日の朝、起床すると兄さんが何処かへ出掛けるようだった。

「俺様今からよー、おっと危ねぇ!口を滑らせちまうとこだったぜー!」

「あーホットケーキうめえ!そういや今日実は…」

と、食卓や居間等で視線を此方に寄越す行動を四、五回繰り返す。
不思議に思っていたが秘密ならば訊くまいと知らんふりをしていたが、父さんに

「訊いてやりなさい」

と優しく肩を叩かれる。

相変わらず、俺の兄さんは複雑怪奇だ。



雨模様。

今日も兄さんは本田と会うらしい。
聞けば映画を観るらしいが、そんなに連日行って財布は大丈夫なのか心配になった。
ちなみに何を観るのか聞いてみたが、なんと、本田の部屋で借りてきたDVDやBRを観ていると言う。

…まあ、その、当人同士が満足しているのならばとやかくは言えないものだが…本田は、もう少し外に出ないのだろうか。

と、何の気なしにフェリシアーノに話してみた。

「わかってないなー。外だと菊は恥ずかしがっちゃうし、ギルベルトも恥ずかしいから普段より変になっちゃうじゃん。おうちって、いいもんだよ~」


何故か叱られた気分になった。
少しばかり悔しく思うのでアイスを分けて欲しいと言われたのを断ったが、盛大に泣かれてしまった。

ああ、もうあのアイス屋には行けまい…なるほど、確かに家の方が遊ぶのに適している場合もあるらしい。

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