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【完】俺と俺様の愛の軌跡【2冊目】
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92 :
独
07/18-15:14
#鬱内容閲覧注意!
もしもある日突然、兄さんが居なくなったら。
…俺はきっと、泣きじゃくって彼のいた場所に縋り付く。
彼と俺との幸せな足跡を辿って、いつまでも涙を流すだろう。
しかし足跡は消すことが出来ないな、俺の大切な体の一部になってしまっているのだから。
あのひとの居ない世界など、俺には存在しないも同じ…
そのうちに新しい恋を探してふらふらするのだろうが、きっとあのひととの違いを感じてどのひととも長くは一緒に居られない。
何をしても、きっと全てがあのひとと比べられる。
「ああ、兄さんだったらこうして抱きしめてくれたのに」「兄さんだったらこうして笑うのに」「兄さんが居たら、今きっと一緒に話していただろうに」
そう考えるたびに打ちのめされて、惨めな気持ちになり、様々なひとに冷たくしてしまうだろう。
一晩の行為を繰り返しては「もてている」と無理矢理に自分を錯覚させ、悲しい優越感に浸るのだけを目的にしてしまうように思えてならない。
兄さん、お前の愛情が無ければ俺は、こんなにも惨めになってしまうんだ。
お前を失っては生きていけない。
…万にひとつも無いもしも、の話だというのに、目頭は熱くなるものなのだな(ごしごし)
#鬱内容閲覧注意!
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