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【完】俺と俺様の愛の軌跡【2冊目】
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独
07/22-09:06
兄貴と会えない日があっても、不思議なほど満たされている。
うるうるなど断じてしていないが、始めの頃は押し殺していた寂しいという言葉を近ごろ呟くようになってしまった。…そう、うるうるなど断じてしていないが!
こんな風になってしまって…自分のことを駄々を捏ねて兄貴を困らせる、それこそ子どもの王様のようだと感じてしまうのだが、それでも不思議と衝突が起きないのはひとえに兄貴が…俺の運命のひとだから、か?
まあ…上にも書いたように。困ったことだが、俺の自惚れは、最近かなりのものになってきている。
「運命のひとだから大丈夫」だとか、「兄貴はいつだって俺を好きでいてくれる」とか。
だからぞんざいに扱う、ということは無いがな。不義理なこと…彼を悲しませることは絶対にしたくない。するつもりも無いし、する意味を見出せない。
兄貴とは何が起こっても、一緒に居られると。
彼との未来はいつだって盤石で、壊れはしないと。
この幸せな時間はきっと、少し押したくらいでは壊れないし、
兄貴はきっと何が起ころうとも俺を、俺が彼を愛するのと同じくらい愛してくれる。
…そんな自惚れが怖くもあるのだが、とても幸せだ。
世界で一番、お前のことだけを愛しているよ、兄貴。
俺の全てをお前に捧ぐ。
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