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徒然シャッフル
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29 :
諾
04/18-02:04
D-5
#D-4がらの続き。まだまだ痛い話題注意
「 」
目が覚めだ。あの頃より丈夫になった俺の体は、まだ部品が足りねえ。
したらちょうど、目が合った。
俺のベッドがら生えた少女。少し前に黒い光に成った少女。
呪詛を呟いで俺の顔をじっと睨みつけでる。
おおいっちょ前に、俺ば呪いにきたんが?今なら弱ってっがらなんとがなるって?
舐めだ真似すんでねえぞガキが。
黙って睨み返して教え込む。俺の方が上だ。呪いで俺に勝でっど思ってんが。
俺が何かも知らねえで。おっかねえが?駄目だ目逸らすな。
俺を見ろ。俺を見ろ。見ろ。んだ、包帯を取れ。俺の顔を見ろ。
少女の影が泣きながら這い寄って俺の顔に手を伸ばした。
実体の無ぇモノに促されではらはら解けでぐ包帯。
しゅる、しゅる、はら
人を呪う為舞い戻ってきた亡霊が、そこに表れだ俺の顔を見で音にならねえ叫び声を上げだ。
そのまま行ぎゃあいがったものを、俺の傍に戻ってきたのが悪ぃ。
ずっといっしょにいような?
#「いただきます」
かつて少女だった影がぐにゃりと歪んで、そっがら俺の口に吸い込まれで行ぐ。
渦を巻いでこの世を俺を呪って俺の中に中に中に奥に。
まだ新鮮な味がした。Tak,むしろ俺としても丁度いがった。
俺にしか聞こえねえ声を上げで飲み込まれでいぐ、少女だったモノ。
熱くて、冷たくて、気持ち悪くて、気持ちいい。
尾っぽみてえに伸びだ影が全部俺ん中さ吸い込まれで、そっがら襲う強烈な…
「…や、ぁ……ッ、あ、」
急速に体が出来上がっていぐ。逆再生みてぇにパーツが戻る。
「ん、んん……っ、ふ…、クる…中…っ」
内側がら押し出されるみてえにして足りねえ物が補充されでいぐ。
同時に寄せでくる感覚に耐え切れねくて熱に浮かされだように声を上げだ。
包帯に包まれでだ部分が収まりきれねぐなって覚束無え手つきでそれを解ぐ。
刺さってだチューブも内がらの圧力で押し戻されで床に落ぢる。
「あ…ッ、あ、あ、……っ!」
これまでまともに動がねがった体を捩って、元に戻った両手の爪が肩に食い込む程力を込めで。
痙攣する体が落ち着いで、やたらと耳につぐ荒い呼吸音が室内に響いだ。
気怠い脱力感に見舞われながらじっとりと汗をかいだ手を見つめる。
おかえり。俺の全身。
「ノル」
唐突に掛けられだ声に息を飲む。
今まで気づがねがった、カーテンの向こうの気配に背筋が凍った。
亡霊より何よりおっかねえ、その声の主が近づいでくる。
勢いよぐカーテンが開いで今の俺よりもずっと屈強な腕が伸びできた。首へ。
「悪ぃ子だ」
ああ、目、綺麗だな
ぐえ、
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