一覧
┗
どうしようもない私へ
┗150
150 :
摩
12/29-21:45
兄さん、兄さん、なあ、兄さん。
好きなんだ。愛してる。
兄さんが好きすぎたあまり、禁忌を犯そうとした未熟な私を許してくれないか。兄さん、兄さん…愛の國、兄さん。
兄さんのそばに居れる事が、本当に嬉しい。兄さんは人気者だからね。そんな兄さんのそばに居れるだけで満足なのに、醜い事に欲が出る。兄さんのそばに居るのは、私だけでいいのに、と。私だけで良かった。だけれど、今の兄さんのそばは、私よりもあの人の方が適任なんだよ。私は所詮過去の兄さんに囚われた身、あと数百年は恐らくこの状態なんだろう。
仕方が無い。
愛してしまったんだ。あの子を。私が。手を出してしまったんだよ、ガラス越しに見ていただけの世界に。兄さんがかつて愛した、殺したい程愛したあの子を。
理想的だった。驚くほどに。こんなことを言えば失礼かもしれないが、あの子の世界と、兄さんが愛していたあの子の世界が、とてもよく似ていた。
駒として動く私には、愛おしい人がいる。その人はあの子で、また、あの子ではない。ややこしいけどそういうことなんだ。
兄さん、帰ってきては、くれないのか。私はあなたに出会うのが、遅すぎたみたいだよ。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]