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どうしようもない私へ
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152 :
氷
12/30-23:46
そうだ。
遅くなってごめんねひめちゃん、手紙はちゃんと受け取れたし、言葉もちゃんと理解出来てるよ。ありがとう。
*
僕の話に、これといった決まり事はない。
僕が語る國の名前に、本当のものなんてきっと、此処で関わりを持つ國以外は全てニセモノだもの。
夏に恋をしている眼鏡の彼女も。
夏自身も。
かつて夏を愛した、愛の國も。
夏物語に関しては全て本物で、偽物で、ただきっと気持ちだけは全て本物なんだ。嫉妬も嫌悪も悲しみも、愛しさも、全部。
兄様、を愛する彼女は本物だ。
兄様、だって偽物だけれど、本物なんだ。
彼女が語る兄はほぼ一人と言っていいだろう、例外はあるけれど、多分、そんなのはちょびっとだけ。
そして彼女が語る兄に対する想いは、嘘偽りなく、紛れもなく本物なんだよ。
はてさて果たして。
僕は何なのだろうか。これといった役目が無く、ぼんやりと。僕こそが真の傍観者なのかもしれない、もしかしたら語り役なのかもしれない、客観的に舞台を覗ける唯一の一人なのかもしれない。
全部かもしれない、だから、なんとも言えないんだけど。
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