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どうしようもない私へ
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列
10/25-21:12
拝啓
何よりも怖いものが、やってきます。
それは私を覆い尽くすもの、私を喰らい尽くすもの、私を、私を。
毒に犯されました。
知らない間に、どうしてこうなってしまったのでしょう?
きっと罰ですわ、まさか、だって、こんなの、私だって知らなかったんですもの。
私、悲しかったんです。
本当は、本当は。私に気付いて欲しくて、私に、私を見てください、私に言葉をください。
うまくいかないことばかりですわ、
貴方じゃないのです、お兄さまでなければダメだったのに。
私の気持ちもぜんぶお構いなしに、時計は動いて世界が動くのです、取り残された猫と私。
にゃあ、一つ鳴き声、どうしようもありませんわ。
気付いて、言葉をください。
私に言葉をください、それだけでよかった、それだけでよかったのに。
ご用意致しました。
眠る為の場所、私と彼女の為の箱。
数年前のあの日を繰り返しましょうか?
(さよならをしたいのでした、さよならをしたいのです、だけれどそれをほんとうにのぞんでいるのかいないのかなんてそんなのわたしにはわかりませんわ)
秋にさようならを。
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