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どうしようもない私へ
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11/15-18:39



僕は彼女のことが、好きで、哀れで、憎くて、愛おしくて、それでいて大嫌いだった。


もうこれっぽっちも、描かれた内容なんて覚えちゃいない。どんな言葉を紡いでいたのか、彼女は歌をうたっていたような気もする、ノイズ混じりの綺麗じゃない歌を。
白かった彼女が黒になる瞬間だって僕は見ていた。

彼女は、人形遊びをするのも好きだったように記憶している。それから、それから…彼女は魔法使いだったかもしれない。一体何人のヒトを食べたのか、僕は知らない。覚えていない。幸せそうに笑って泣いて泣いて泣いてそれから、眠ったんだ。

彼女は、アルバムを持っていたような。
彼女は、花束を抱えていたような。
彼女は、歌をうたっていたような。
彼女は、天使だったのかしれない。
彼女は、白かった。
似合わない程に。



だけれども悔しい事に。
彼女の方がきっと僕よりも、ずっとずっとヒトだった。僕よりも彼女の方が、多分、きっと。

僕を創り上げているもののひとつ、彼女。名前は知らない。
僕は彼女が、大嫌いだ。
これから先も、変わることなく。

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