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どうしようもない私へ
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11/25-10:42

さみしい気持ちは拭えません。
かなしい気持ちも拭えません。


冬が、近付いています。
もしくはもう冬になったのかもしれない。
曇り空の下、私はぼんやりと空を眺める。

今年が終わろうとしています。
いつだったかの大晦日、年明け。
私の隣に居たのは、意外な事にアーサーさんでした。


(むかし、むかし。
私がまだ不器用であった頃、
私がまだ独りよがりであった頃、
私がまだ成長の途中であった頃、
私が毎日のように涙を流していた頃、
私を救って下さったお人、)


自分でも酷いものだと感じますよ。
ふふ、だって、ねぇ?

私が愛したのは白いお方です。
私が愛したのは黒いお方です。
なのに私の中で、鮮明に残っているのは、貴方なんですから。


楽しいですよ、苦ではない。
ですが如何にもこうにも、
貴方を思い出してしまう。
だって初めての方でしたものね、
嬉しかったんでしょう、あの日の私は。
楽しかったんでしょう、あの日々の私は。


私はただの老いぼれですから、
どれくらい前の昔話だったのか、
それすらもう、覚えていませんよ。

親愛なる私の友人、アーサーさん。
お元気なのでしょうか、筆は持てず終い。

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