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┗お前には教えない。(72-76/111)

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76 :
02/18-22:33



狂おしい程の、愛しさ。






昨日から今日の朝にかけて。
アイツとたくさんの言葉を交わせたわけだけど、その中でアイツから伝えれた愛に、俺は身体中を電流が駆け巡るほどに愛しさを感じた。

どうしようか。

想いは止めれない。
もしも舵をとれるのだとしたら、それは愛じゃないから。
自分では止められなくて、理性もきかなくて。それが愛だと俺は思ってる。



(だから、ねぇ。アーサー。)

[][][]

75 :
02/16-06:49


雪に埋もれる。






昨日は本当に、今年一番悪い日だろうってくらい災難が続いて。
真っ白な世界を眺めながら流れそうになる涙に、一人寝たふりをした。

俺にしては珍しく(って自分では思ってるけど)泣き言をもらしたら、胸を張って友人だと言えるソイツはやたら優しくて。


日付も変わってしばらく、アイツから届いた手紙に安堵しつつ今度は穏やかに瞳を閉じた。





友の有り難みと、アイツへの想いを痛感した日。
どんなに雪に埋もれても、俺は昨日と言う日を忘れない。




(白く滲む世界で、見付けられたもの)

[][][]

74 :
02/13-18:23


鈍感なのは、






アイツは変な所で鈍感。
は?マジで気付いてないの?って思う事が本当に多い。
俺はストレートに言葉を伝えてるつもりだし、実際そうだと思うのに、気付いてないんだよね。

しかも、だ。自分を鈍感じゃないって言い切りやがった。


俺は俺で、アイツの真意を汲み取るのが下手。
冗談なのか、本気なのか、その判断を間違える。

#……ばーか

って、返されてから気付くアイツの本音に胸がときめく事も少なくないんだけどさ。

たかだか二文字の悪態に隠されたアイツの本音を、俺はこれからも見付けていきたい。
…けど、俺の考えが合ってるかどうかはいつも謎のまま。だーって、アイツ答え合わせなんかしてくれないし。






貪欲で我が儘な俺は
いつだってお前不足なんだよ。



(お前は俺が、足りてるの?)

[][][]

73 :
02/11-22:20


首筋に痕を残してやった。
鏡を見る度に俺を想えば良い。







明け方。
暖房も効かない部屋で寝ちまったらしいアイツが震えながら傍に来たから、慌てて抱き締めた。

アイツは時々、俺を殺したいと言葉を溢す。
少なくとも、誰かの所に俺が行くのを見なくてすむから。そう言ってたけど。

腕の中で寒さに震えるアイツを見た時
俺は自分の体温が消え失せてもアイツを暖めたいと、そう思ったんだよ。


俺だって誰かの所に行くお前は見たくない。
むしろ、この腕から離したくない。

それでも。

それでも、アイツから体温を奪う事は、俺には出来そうにないなんて、実感。




だから、俺の腕で眠ったアイツから初めて聞いた、おやすみ。の言葉に、衝動は止まらなくて。

首筋に吸い付いて、赤い、赤い、独占欲の花を咲かせた。







(醜く、馬鹿らしい程の独占欲をお前へ)

[][][]

72 :
02/10-20:27



明日、という日。






明日は菊ちゃんの誕生日だよね。
そう、アイツの数少ない……っていうか、ただ一人だけ俺にも見える友達の。

きっとプレゼントもいそいそ準備しててさ、明日はお祝いに行くんだろうね。照れたみたいな笑顔を浮かべてプレゼントを渡すお前が想像できる。
友達は大事だし?良いと思うよ。うん。
……うん。


それでも心を占めるのは馬鹿みたいな嫉妬心で。
まるで呪いのようだと言われた俺の想いをお前に。心に深く大きな傷痕を残して、どんな時でも俺を忘れられないようにしてやるよ。





馬鹿眉毛。
これでお兄さんの誕生日忘れたりしたら拗ねてやるからな。



(いつだって、俺だけ見てろよ)

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