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ねこの居る生活。
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29 :
加
03/28-05:35
あの日はちょっとふざけてたね。
きっと本気で嫌な思いをさせて。
ごめんね…本当にごめん。
謝りたかった。謝らなきゃいけないんだ。
でも、ごめん。思い出しちゃったんだ。
彼が僕を好きだって言ってくれて。
僕がそれに浮かれて。
でも次の瞬間には彼が凄く怖い事を言うんだ。
聞きたくない事を言うんだよ。
凄く心が痛くなるんだ。
涙が止まらなくなる位辛くて。
凄く嫌だった。
でも変な事を言ったら傷付けちゃうから。
向き合うしか出来なくて。
何を言われても僕は受け入れてた。
本当は見たくなくてでも見なきゃいけなくて。
でも怖くてでもだめで。
僕の気持ちも想いも言葉もいけないものだった。
言えば否定されたし迷惑だって。
あの時は我慢してたけど。
今思うと別れる頃には僕も壊れてたみたい。
愛して愛さないで好きだよ大嫌いだ側にいて今すぐ消えろさよならさよならさよなら、
拒絶、懇願、拒絶、懇願、拒絶、懇願。
それを繰り返してたら、自分でも信じられない嘘みたいな癖が出来てた。
愛されたらもうその人を愛せなくて。
愛されたら好きだったはずの人が怖くなって。
何を言われても嘘にしか見えなくなった。
約束は破られるもの。
心は偽れるもの。
気持ちは簡単に変わるもの。
愛なんて所詮は、って。
嘘みたいだろ。ドラマとか漫画の設定みたいな。
でも本当なんだよ。
気付かないうちに刷り込まれてた。
自分が愛されるなんて信じられなかったんだよ。
僕が愛しても次の瞬間には拒絶されるって。
そう思ったらそれを拭えなくて。
拒絶されたら耐えられないのも分かってたから。
そう思わないと自分が守れなかった。
何人かの人と一緒に過ごしてたこともある。
皆とても良い人だった。好きになりそうだった。
でも告白されたり素振りを見せられたらだめだった。
途端に全部嘘に見えて信じられなくなって怖くなって。
どうせ、って。
そうなったらもう耐えられなくてすぐに逃げた。
最低だよね。
僕自身が凄く弱ったままだったんだと思う。
たくさんの人を今まで傷付けてきて。
だけど君に出会った。
愛せたんだ。大好きなんだ。
泣きたいくらいに君が好きになったんだ。
だけどあの日から君と話さなくなって。
そしたらね。彼がいきなり君に重なったんだ。
僕自身が一瞬で昔に引き戻されたみたいに。
だめになった。
会いに行けない。
君はきっとそんなことしないのに。
嫌な想像しか出来なくなった。
会いに行ってもきっと、だめなんだ。
好きな気持ちと否定する気持ちがぐちゃぐちゃで。
彼と一緒にいた時と同じになっちゃってる。
今でも愛してる。
言えなかったけど愛してる。
一緒にいたいよ。でも怖くて仕方ない。
怖くて仕方ないのに何が怖いのかわからない。
怖いのが怖い。訳がわからないよね。
もう自分がわからないんだ。
でもわかることもあるよ。
君に会いに行けなくなった。
返事が来ないことが怖くて。
返事に怖い事があるのが怖くて。
無理なんだ。
謝れなくてごめん。だからここで謝らせて。本当にごめん。
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