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茶釜に狸。
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13 :
日
01/25-21:31
あは、と悪戯に笑うその姿に、不意にあの子の事を思い出しました。重なるのです。強がりで優しくて我が儘で、けれどもまるで花が綻ぶように笑う、私が初めて愛した人。祭囃子の中を掻き分けて、浴衣の袖を揺らす細い手を引いたのは、一体何時の事だったでしょうか。
>笑った顔が、よく似ている。
あの手を離さねば良かったと、五年経った今でも後悔する瞬間があるのです。私は、きっと今も尚、あの日の笑顔に恋をしている。初恋とは、斯くも忘れ難いものなのですね。
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