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茶釜に狸。
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6 :
日
01/03-21:21
>たそがれと うつりしそらの うらめしき なりてやはあらぬ おつるつばきと
(恨めしい事に私が誰かも分からないまでに貴方は変わってしまったのですね。いっそ首ごと落ちる椿のようになってしまえば良いのに。)
* * *
誠を貫けるような存在で在りたいと、一生懸命生きていた時代が私にもありました。ですが、現実とは残酷な事です。他者と接する事で生じる擦れ違いや衝突はどう頑張っても避けられず、その度に「私の伝え方が悪かったのだ。」「理解してあげられない私が悪いのだ。」と折れれば都合良く解釈され、口を噤めば有らぬ事を吹聴され──…幸い、私を信じて傍に残って下さる友人にも恵まれはしましたが、残った傷は悲しみとなり、やがて癒える事なく膿んでしまったようで。
止めを刺したのは信頼していた筈の御方でした。抱いたのは絶望と落胆。やがて、嗚呼、私はあの者達が憎いのだと気付いた時には既に手遅れ。自責の念を拗らせて、腹の底に滞留していた吐き気を覚える程のどす黒く汚いこの感情に、すっかり私の身体は侵されていたのです。
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