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tok!
 ┗11

11 :南@伊
04/08-01:53

#いっぱいの好きとやっぱり好きを


いつもぎゅっと抱き締めてくれる、太くて逞しい腕が好きだ。俺がこうなりたかったなっていう身体で俺のことを丸ごと包みこんでくれる。
胸に耳を押し当ててあいつの鼓動を聞いていると、身体の隅々まであいつで満たされて俺はこいつに会うために生まれてきたんだなって実感する。


たまに甘えてきたあいつの頭を撫でていると、くるんと跳ねた毛先が指と指の間からちろちろ出てきて擽ったい。髪を撫でながら悪戯されてるみてぇだ。
くるんと回った毛先の下にはいつもはきらきらと輝く瞳がとろんと微睡んでて、大きな犬を撫でているような、人懐っこい猫を撫でているような不思議で優しい気持ちになる。
でもその下の唇で俺を汚そうとしてくるので、やっぱりあいつは犬の皮を被った狼さんだと思う。


俺が腹減った!と言えばどこからともなくチュロスやドルチェが出てきてどんどん俺の口の中に詰め込んでいく。
この男は昔からそうで、俺の頬っぺたを膨らます天才だと思う。最近は拗ねて膨らませることの方が多いけど、トマトみたいだってつつかれるのも本当は嫌じゃない。
今も昔も、俺を辱めるのはあいつだけだから。


俺たちはよくキスをすると思う。俺もキスが好きで、俺より少しだけ大きくて、厚みがあるあいつの唇が好きだ。合わさったときちょうど俺の唇が隠れるぐらい。
そうやって隠れんぼしててもいつも見つけられて、優しくこじ開けられて暴かれる。口の中が気持ち良いだなんて、教えてくれたのは俺の最初で最後のあいつだけだ。


結婚しようって言われた時、あいつが俺の目の色の石を埋め込んだ指輪を俺の指に嵌めてくれた。その時にもうこれ以上の幸せなんてないんじゃないかって思ったけど、
毎日これ以上の幸せを更新してる気がする。俺がいつか死ぬとしたら、幸せすぎて胸がきゅうきゅうしてばーんって爆発して死ぬと思う。
でも俺が死んだらあいつは泣くと思うからまだまだ俺は死ねねぇんだ。いっつもへらへら笑って横にいるあいつを見て、この笑顔を守りたいって思った。
だから俺はじいさんになってもしぶとく生きてあいつの側にいてやることにした。


毎日キスしろ!とか寂しいって言ってあいつを困らせてるだろうなって思う。あいつはとっても優しいので、すぐに飛んできて泣かんといてっていつも慰めてぎゅっとしてちゅっとしてくれる。
我儘ばっか言っちゃいけねぇって思っても、あいつがいない時も一緒にいる時もずっとあいつが恋しい。出会ってこの方ずっと恋煩いだ。
草_津の湯でも治らねぇけど、あいつのキス一つでどうにかなるからやっぱり毎日キスしろこのやろー。





なんかもっといっぱい出てきそうだけど、恥ずかしいからこれぐらいにする。
どうだ、恥ずかしいだろこのやろーめ。


>こっ…これむっちゃクるなぁ…あかんなぁあ…!(もだもだ)
>顔は熱いねんけど、恥ずかしいからってよりきゅんきゅんするっちゅーか好きすぎてたまらんっちゅーかっ………好きやぁあぁ…。
>お前の為やったらキスもハグも抱っこも全部毎日…お前の為にする事は何より俺の為でもあるからな。……はーあ…好きとかかわええとか、言いたい事いっぱいあるけど直接言う事にする。今から会いに行くでー!

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