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Ringwanderung
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211 :
03/01-22:31

#20150301 22:31 - Leben -
一週間近く家を空けた。彼奴は何を思って帰りを待って居たのだろう、とふと考えた。だが、最愛と言えども他者の思考など分かるはずは無く、只々…俺はいい加減な推測を並べては消していた。そんな事を考える前に、ハグの一つでもしろと、きっとお前は言うのだろうな…などという想像を繰り返して聞けずに胸の内へと閉まっている。

アーサー、思えばまた一月が過ぎたんだな。

忙しなく時間は過ぎ去ってゆくが、俺は変わらずお前の傍で此の何気無い幸せを感じている。触れるお前の体温も、鼓膜を揺らす声色も、与えられる幸福は常にお前と共に在る。これからも変わらず俺の側にいてくれ。
>少しでも長くお前と共に生きたいんだ。

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213 :
03/04-08:27

#20150304 19:50 - Leben -
彼奴の居ない休日を過ごすのは何度目だろうか。面白い程に擦れ違う俺たちは身体だけでなく精神までも擦れ違ったままだ。昼間にアーサーが寄越した手紙で、本当にお前の感情の一握りにも満たない程度だろうが、少しだけ理解した。

>彼奴の帰宅を待つ間に手記を少し書いておこう。
朝起床してからは休む暇なく、掃除、洗濯、買い物を済ませた。午後は諸用で外出、その後寄り道もせず真っ直ぐに帰宅。うむ…何の面白味のない手記だ。分刻みでスケジュールをこなす一日は、結局の所、あまりいつもと変わりない。


>部屋が広く感じるのは、
やはりお前が居ないからだろうな。お前は俺の居ない間、やはり同じ様に思っていたのだろうか。などと…単なる自惚れか。彼奴の体温が恋しいと離れてる間もずっと思っていたが、いざ目の前にすると伸ばした腕は臆病になり、彼奴の動作一つに過敏に反応する。ただ抱き締めてしまえたのなら、何か変わっただろうか。後悔などするもんじゃないな。

彼奴が帰って来たら一番に抱き締めて言おう。
>Arthur, Willkommen und Ich Liebe Dich.

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215 :
03/10-23:38

#20150310 23:38 - Leben -
つい酒を飲み過ぎてしまった…良くないな。体が熱くて仕方がない…今夜はなかなか眠れそうにない。何時もなら23時には就寝するんだが…駄目だ。帰宅後に出迎えた彼奴が妙に色っぽく見えた。理性が機能を果たしていなかったのは、きっと酒の所為に違いない。白い肌に痕を残したいと思った時には噛み付いていた…薄い痕に留めたのは僅かな理性が残っていたからだろう。

>まだ足りない、
全身に痕を残しても満たされることはない。彼奴の心臓までも刻み込みたい程の此の独占欲…お前は俺のものだ、と他者に知らしめたい。ふつふつと沸き上がる感情を抑え込む事さえ、儘ならない。その美しい瞳に映るのは俺だけで十分だ、とさえ思ってしまう。浅ましい男になったものだ。

>今夜は至極冷え込む。
前にマーケットのサービスとやらで貰ったロ/リポップを舐めながら夜空を眺めている。口の中が甘ったるい。頬を刺すような冷気が、ゆっくりと全身を包む。熱い身体には丁度良い。

ゆっくりと酔いも熱も冷めてゆくようだ。
彼奴に愛していると伝えるのを忘れてしまったな。

#Ich Liebe Dich, Du bist meine.

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216 :
03/15-22:23

#20150315 23:00 - Leben -
広過ぎる部屋で俺好みの肌触りのクッションにもたれ掛かりながら温かい珈琲なんざ飲んで、ただ目紛しく流れていく世/界って奴を理解した気になって眺めてる。其れはまるで民を見守ることを放棄したちっぽけな神みたいだ。嗚呼、なんて退屈な日々だ。今も尚、時々血が騒ぐのはきっと遠い昔の名残って奴だろうな…とか言ってっと、年老いた気になる。歳は取り過ぎるもんじゃねぇよな。

>陳腐な神様ごっこはもう飽きたぜ。
世/界を閉じ込めた箱を壊して砂嵐でも起こしちまおうか、ザーザーと土砂降りみたいな音をさせたら、其れを合図にしてお前を攫って遠くへ行くってのはどうだ。誰も知らない場所で、俺たちの事なんざ。無かった事になるぐらい忘れられちまう歳月をかけて、…なんてな。

#全部冗談だ。
#忘れられんのは端から俺様だけで十分なんだよ。

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217 :
03/20-06:11

#20150320 21:30  - Leben -
59務の所為で慌ただしい日々に時々己の存在意義とやらを問いたくなる。存在意義も何も92は所詮92でしか無いのだろうがな。全くもって考えること自体が無意味だ。意味など端から有りはしないんだからな。

>59務を終えて帰宅すれば、
少し前までは彼奴が”おかえり”と迎えてくれた。最近では彼奴も忙しい、擦れ違ってばかりだ。それでも、昨日は何時もに比べれば話せた方ではあるが…どうにも最初はよそよそしくなってしまってな。良くないことだという自覚はあるが、身体は言うことを聞いてはくれない。時間を掛けて取り戻した関係は、擦れ違いの日々にまたきっと呆気なくぎこちない二人に戻ってしまうのだろう。

>ならば、
また時間を掛けて取り戻すしかないのだろう。ただ…今の俺たちには時間が足りない。なかなか上手くはいかないものだな。こんなにも彼奴のことを思っているのに伝わらない。好きだという言葉の前に、独占欲が邪魔をする。俺は周りから賞賛されるような人格は持ち合わせていない。俺は至極傲慢で嫉妬深い。陳腐で融通が利かない。時折、わからなくなるんだ。お前は俺の何を好きになってくれたのだろうか。


考えればキリがない。

揺るがないものは、
#お前が好きだという気持ちぐらいだ。

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