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Ringwanderung
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249 :
独
06/03-05:58
#20150603 05:58 - Leben -
気が付けば月は変わっていた。日々の59務から芋蔓式にやる事が連なっていく。掘れども掘れども終わりの見えなかったこの芋掘りが、漸く最後の一つの大きな芋を残すのみだと知らされたのは、昨日の晩の事だ。此れが果たして長い時間なのか、大した時間ではなかったのか。
>確かな事はあともう一踏ん張りだというぐらいだ。
#23:58
漸く全てが終わった。共に忙しない時間を過ごした奴らと酒を飲み交わす。この関係はもはや戦友のようなものに限りなく近いだろう。喉を抜けていくアルコールが身に染みる。いつもの酒が至極美味く感じるんだから、人体というのは不思議なものだ。
>明日は少しだけゆっくり眠ろう。
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250 :
独
06/04-22:30
#20150604 22:30 - Leben -
何時もの事だが、与えられた休日をのんびり過ごす事はなかなか出来ないものだ。とは言え、いつもよりは寝坊出来る。休日に少し長く眠れる時間というのが好きだ。決して59務が嫌とかではないが、日頃慌ただしく過ごしていると僅かでもゆっくり出来る時間というのは貴重だ。
>やっと与えられた時間。
彼奴は彼奴できっと忙しい。離れている時間が長ければ長いほど、存在は遠くなるのかもしれない。俺はお前の元に戻っても良いのだろうか、俺といる事がお前にとっての幸福になり得るのか。時折、お前の存在が揺らいで見える。それでもやはり俺はお前が好きである事に変わりはないが、どうやって伝えるべきかが問題だ。うむ…とても難解だ。
#俺も随分臆病になったものだ。
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251 :
独
06/05-06:32
#20150605 20:30 - Leben -
「お前を打ちのめしてやるからな」と59務が始まって早々廊下で戦線布告を受けた。こいつは俺を同等、或いはそれ以下に見ているらしい。其れは前々から薄々気付いてはいたが、何かと目立ちたがる今時の若者だ。周りの奴らが言うには、この若者はまだ俺たちの関係性を知らないらしい。言ってしまえば、俺は上司の立場であり、其奴は部下に当たる。周りは面白がって誰も教えない、全く面倒な事だ。そして上記の宣言は今日の訓練を見越して言ったのだろう。
>無論、体術で返討ちにしたがな。
#此処からは俺の長い戯言だ。
忙しなかった日々を思い返せば、如何に濃縮された時間だったかが分かる。部下の面倒から始まり、書類の山に囲まれ、厳しい訓練を繰り返し、時に痴漢を撃退し、道端で倒れて痙攣を起こしているご老人を介抱したり、何故か見知らぬ外59人と英語で口論する羽目になったこともあった。
>痴漢の後者からは59務とは無縁だ。
#俺はアクシデントの遭遇率が互いに高い。
様々な事のせいで遅刻も有った。上司には何度笑われたことか。だが、アクシデントの後は良いことも有った。助けた女子高/生が俺を探してくれていたらしい。なんて育ちの良い子なんだと其れだけでも関心していたが、礼と一緒に物まで用意していた。礼は受け取らなかったがな、善意でやった事に礼など不要だ。気持ちだけを貰ったその日から、駅で見かける度に挨拶してくれるようになった。
>なんて礼儀の正しい子なんだ。
#誰かが困っている時に、
#誰がやるか悩む暇が有ったら俺自身がやる。
言ってしまえば此れは俺の流儀なんだろう。俺が直ぐに何かをしたことで良い方向へ向かえば、其れが最善だ。ただ、この行動は全て俺の為なんだろうな…所詮、俺は偽善者だと思っている。全ては何もせずに見過ごした時間の俺について言い訳して生きていきたくはないからに過ぎんのだ。
>だから俺は偽善者でしかないんだ。
#この数週間に、
兄貴から昔に「もう俺は使わないからやる。お前の59務の方が役に立つ。」と言って貰ったロザリ/オがあったんだが、其れが弾けて壊れてしまった。もう元に戻すことは叶わないだろう。昔からこの手の御守りは長持ちしない。弾けるか、クロイツが破れてしまうんだ。今だに保っているのはただ一つ。
>兄貴と揃いのE.Kぐらいだ。
#最後に、
>>>4007の英及び>>>4017の普、本棚入り感謝する。特に英の数字の話はとても興味深い。生憎、まだゆっくり読んでいる時間が無くて残念だ。後日ゆっくり読ませてもらうつもりだ。
>今は最愛と過ごす時間を大切にしたいんだ。
何時も思うが本棚入りをしてくれる者達は、大抵俺と彼奴を並べて置いてくれる。其れが堪らなく嬉しい。
#改めて皆に感謝の意を込めよう。
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252 :
独
06/06-20:49
#20150606 20:48 - Leben -
>昨晩はちゃんと彼奴と向き合った。
ゆっくり交わす相手との話は、専ら彼奴の好きなプリンの話だった。互いを労いながら、ゆっくりその体温を包み込んで、腕の中の最愛を前に何度もこの幸せを噛み締めた。夢ではない、確かな存在だ。其れは、背に感じた彼奴の爪の硬さで更に現実感を増す。
>此処からは今日の事だ。
朝方、目を覚ました俺はランニングへ出た。所々に残された大きな水溜りが昨晩の雨の酷さを良く表していた。空を見れば、暗い雲の隙間に青空が覗く。
#今日は晴れるらしい。
そんな朝から始まった1日は何かと忙しく過ぎていき、彼奴とは他愛ない会話をした程度で、気がつけば夕方になっていた。休日が過ぎるのは早い。いや、59務も大して変わらないか…今日ぐらい、59務の話は止めよう。これからは毎日彼奴と言葉を交わす事が出来る。触れる事ができる。
>短期間であっても何れ程待ちわびた事か。
#愛しくて仕方がない。
#細胞まで余す所なく愛おしい。
>Monolog
お前に触れたいが、久しいと加減が分からなくなりそうだ。壊してしまいかねないな。うむ…其れなりに時間が欲しい。彼奴も忙しい…無理はさせられん。それでも求めてしまうのは、やはり浅ましいのだろうか。だが…一人で考えても仕方がないな。悶々とするだけに決まっている。
#you turned me on, i'm so horny.
>俺たちにはやはり時間が足りないのだろうか。
#Wie finden Sie ?
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253 :
独
06/08-21:01
#20150608 21:01 - Leben -
59務へ行く前に何気無く珈琲屋に立ち寄った。昔はよく行っていたものだが、最近は行く暇さえなかった。久方振りに顔を出した店内はあまり変わりはなく、少しばかりカウンターに並ぶ商品が変わっていたぐらいだ。馴染みの店員に「久しぶりじゃないですか」と声をかけられた。此れだけ人の出入りがあるのに、良く覚えているものだと感心してしまう。ブラックコ/ーヒーとス/コーンをテイクアウトして店を出た。
>空は鈍色だが涼やかな風が心地良い朝だった。
部屋に篭りきりで書類の処理に追われていたら、ローデリヒがやってきた。上司の付き添いで来たらしく、時間を持て余していると溜息混じりに愚痴を漏らしながら笑った。片手間にローデリヒの話を聞きつつ、59務をしていたんだが…突然思い立ったローデリヒが”美味しい牛乳が飲みたい”と言い出したために、週末の休日は予定が一気に埋まってしまった。
#気分転換には丁度良いかもしれない。
>ローデリヒと出掛ける際は、
俺が運転をする。何故なら、ローデリヒはいつも道に迷うからだ。理解しているような事を言いながら全く違う道を行く。
#彼の方向音痴は筋金入りだ。
こんな事を言うとローデリヒに叱られそうだが…恐らく、これはもう改善出来ない問題だろう。
>一先ず、週末の予定を立てなければならないな。
#今年も夏が来る。
#あれから幾度も繰り返した暑い夏が来る。
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