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Ringwanderung
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269 :
独
06/25-23:07
#20150625 23:07 - Leben -
ベッドに横になり天井を見上げている。
人工的な星屑が散りばめられた其処は、何処か無機質で悲し気に見えた。自宅でプラネタリ/ウムを楽しむ為に考案された装置、その作りは精巧だ。俺自身、素晴らしい装置だと思っているが、どうにも俺を満たしてはくれないらしい。理由は明らかだ。今日は彼奴が59務で居ない夜だ。
>彼奴の存在なしでは微塵も楽しさを感じない。
最近、本当の星空をちゃんと見ていない。
#冬の空に震える星々が懐かしい
刺すような寒さに耐えて山を登った先に広がる無数の星が魅せる芸術こそ、飾らない美しさと言えるだろう。其れは、まるでお前のように自然体が魅せる美しさに等しい。
>つまりお前はとても綺麗だ。
#バカ、という言葉は受付けない。
俺がそう思うのだから別に構わないだろう。
#ふと意味もなく歩んで来た道を振り返る。
今まで見た夜空で一番美しいと思ったのは、
” 59務で行った廃墟で見上げた夜空 ”
かもしれない。鉄の錆びたような臭いと雨上がりの土の香りで咽せ返りそうになりながら、硝子の破片を踏み付けて進んだ。その先にあった崩れた窓から見上げた夜空が今も目に焼き付いて離れないんだ。
>鮮血色の月が幻想的な夜だった。
#お前と見るプ/ラネタリウムなら、
#あの景色をも超える事が出来るだろう。
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