一覧
┗
Ringwanderung
┗372
372 :
独◇
06/09-23:02
#20180609 23:02 -Leben-
>特異なこともない平穏な1日だった。
強いて何か日常を話すなら昨晩酷かった雨が上がり、今日は少々蒸し暑く感じたことぐらいだ。
そんな1日を過ごした俺が今日何を綴るかといえば、59務で多忙であろう最愛に伝えられていないことを少しだが書き記しておこうと思う。いつかこの手記がまだ存続していることに最愛が気付く日が来たなら読んでもらいたい。
#以下は最愛へ贈る#
実を言うと新年を迎え会話をしたあの日、既に59外での仕事が八割方決定していた。敢えてお前に其れを言わなかったのは、近隣59のお前であっても59務上、詳細を話すことも出来なかった、というのもあるんだが…これ以上はあまり余計な心配を掛けたくなかったという想いが一番強かった。こうして無事に帰ったのだから、その点はあまり怒らないでくれ、と言いたいところだが、それは身勝手極りないので、お前の怒りはしっかり受け留めるつもりでいる。
>側に居なかった約2年間。
お前が贈ってくれた腕時計は常に俺の左腕と共に時を刻んでくれた。これが有ったからこそ、俺は此処まで乗り切ってこれたと言っても過言ではないだろう。
>お前も昔から忙しい奴だった。
きっと今も相変わらず部下を守りながら、忙しなく場を取り仕切っていることだろう。お前にほんの少しでも時間と余裕が出来たのなら、また昔のように話しをしよう。
この長かった歳月を経て俺は多くの後悔した。
数あるお前との約束も破ってしまった。
#もっと直接自分の気持ちを伝えるべきだった
#もっとお前に触れておけばよかった
#もっとお前の気持ちに気付いてやれればよかった
この後悔を後悔のままで片付けるわけにはいかない。
>愛してるでは足りない程だが、
>言わなければ伝わらないこともある。
#言葉と態度で、
お前への想いを示すことが出来たのなら、
俺たちはまた並んで歩くことができるだろうか。
アーサー。
やはり俺はお前が好きで仕方がないんだ。
細胞まで余すことなく喰らってしまいたい程に。
お前の過ごす日々が、
平穏であることを今夜も願っている。
# Gute Nacht, Arthur.
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]