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Ringwanderung
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386 :
独
06/24-00:00
今日は記念日だ。
こうしてしっかり祝うのは、
久々になってしまったな。
お前を嫁に迎えて、
3年と10か月の歳月が流れた。
俺たちは老夫婦みたいな毎日を、
幸せだと笑って話をしている。
昔とまったく変わらないな。
それが如何に幸福なことであるか。
最近は痛いほど良くわかるようになった。
不器用な俺たちだが、
上手く向き合えているだろうか。
探り合うように交わした言葉が、
確かめ合うように触れる手に変わり、
ゆっくり互いの気持ちを思い出すように、
時間をかけて歩み寄り抱き締め合い、
そして愛の言葉を交わしキスをした。
お前の言動が、
俺の不安を全て搔き消していった。
#お前は俺の自慢の嫁だ。
心配性なくせをして自己犠牲ばかり払い、
自分のことには頓着がなくて、
何だかんだ他人に甘いがそれ以上に俺に甘い。
拗ねると目を逸らし噛んだり爪を立てて、
相変わらずキスをするのが上手い。
>いつだって俺の全てを攫っていくんだ。
アーサー。
俺は其の細胞一つ余す事なくお前を愛している。
代わりと言ってはなんだが、
俺の全てをお前にやりたいんだ。
この双眸も髪も肌も腕も脚も心臓も、
全てお前のものだ。
#彷徨える狼は明かりの灯る寝床へ帰った。
今夜も猫を抱いて眠ろう。
そして凡ゆるものから猫を守ろう。
>愛する猫が暗闇で彷徨わないように。
眠ってしまったであろう、最愛へ。
お前の冷たい夜に、
温かな夢と至福が訪れんことを願う。
>これ以上ない程にお前を愛している。
#Ich könnte dich nicht mehr lieben.
#Gute Nacht und Herzlichen Glückwunsch.
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