一覧
┗
Ringwanderung
┗389
389 :
独
06/26-12:00
#20180626 12:00 -Leben-
最愛を抱き締めて眠る夜はとても穏やかだ。寝不足というのもあり眠りに落ちるのに大した時間はかからなかった様に思う。何時も目覚めは彼奴より早い。起こさぬ様にと彼奴の寝顔を見守っていると双眸が開き、朝の挨拶を交わす。
>穏やかな一日の始まり。
#今朝も暑くなりそうだな。
洗濯を干しながら焼け付く様な日差しに思わず腕捲りをした。出掛けるには良い日だが、生憎と今日も予定がない。愛犬の散歩ぐらいなものだろう。
#今日は兄貴も居ないし、
やっと先日に購入した本を読むことが出来そうだ。
また珈琲でも淹れるとしよう。
---
19:40
夕方に何やら騒がしいと思って外を見れば、突然の豪雨だった。
瞬く間に地を染めた雨は針金を天に向かって張ったかの如く、一直線に落ちていった。彼奴が濡れていなければいい、と思った。そんな事を考えていれば、電話越しにローデリヒに「また考え事か」と言われてしまった。
最愛という存在はしっかりと俺の意識に根付いている。其れはまるで心臓に絡み付くように根を伸ばし、血の流れさえも牛耳っている気がするんだ。
馬鹿げていると言われそうだが、誰かを愛するということはきっとこういう事なのだろう。この根が生き絶えたとき、きっともう俺は此処に立っていられない。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]