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Ringwanderung
 ┗406

406 :
07/18-21:10

#20180717 21:10 -Leben-
昼食を取りながら何気無く最愛の日記を読んでいたら、柄にもなく無性に彼奴を抱き締めたくなってしまった。たまに彼奴を甘やかしてやりたくなる事がある。日頃の俺からしてみれば誰もが想像出来ないと口々に言うことだろうな。彼奴と出逢う前の俺だって想像付かなかったくらいだ。
>本当に縁とは不思議なものだな。


#移動の列車の中で最愛との思い出を遡っていた。
懐かしい記憶が蘇る。楽しいことも悲しいことも苦しんだことも全て、今となっては良い思い出だ。何を取っても最愛への愛しさが溢れてくる。
>俺はちっとも変わっていないな。

昔、最愛が言っていた言葉をふと思い出した。

#失うのが怖いから少しでも一緒にいたいと人は祈る。 それが恋であり、生きているうちにその人との子孫を残したいと願うようになるのが愛だ。 この"祈り”と”願い”をあわせて『恋愛』と呼ぶ。

いつの日か最愛が男の体では子を宿せないと拗ねたこともあったな。彼奴との子はさぞ可愛いことだろうが俺はお前さえいれば幸せだ。彼奴がいれば何も要らないくらいには最愛に惚れている。時折、お前の中に出さなかったのは、彼奴の拗ねた姿が見たかったからだと言ったらお前から盛大に馬鹿という言葉が飛んできそうだな。
>もうこの話も時効だろう。


#それから最近嬉しい事があるんだ。
よく彼奴が好きだ言ってくれるようになった。こんなことを書くと彼奴は素直じゃないから言わなくなってしまうかもしれんが手記に書きたくなるくらい俺には喜ばしいことだ。俺も同じだけ…いや、それ以上に彼奴に想いを伝えたい。上手く伝えられるかは相変わらず課題だが、努力するつもりだ。
>愛しているぞ、アーサー。


今日もお前の平穏な日々を願う。



  - - -



#日頃は老夫婦のように落ち着いている。
穏やかな日々を過ごしながら、俺は彼奴に欲情させられてばかりだ。万年発情期と言われても最近は否定出来る気がしない。かといって他で済ませる気にもならない。そんな事が有ろうものなら彼奴に喉元を掻き切られそうだ。何より…もう彼奴以外では考えられない身体になってしまった。

彼奴はこんな風になったりしないのだろうか、と考えるが…もうあまりないのかもしれないな。年の差というやつか、俺にその手の魅力というのが消失したか…最近はとても落ち着いているように思う。否、多忙なのだから当然か。俺ばかりこんなでは恥ずかしいな。

彼奴の元に戻ってからというもの…俺の中で悪い部分ばかりが膨らんでいく。凡ゆる感情が入り混じって酷く我儘になってしまった。このままでは嫌われてしまわないだろうか。不安かと言われればそうなのかもしれない。だが此れは解決策のない問題だ。


#浅ましき感情など、
#噛み砕いて飲み込んでしまえばいい。

理解していても難しい。
明日は夜も59務だというのに俺は何をしているんだろうか。夜中ぐらいはこんな手記も許されるだろう。

>Gute Nacht.

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