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Ringwanderung
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407 :
独◇
07/20-05:25
#20180720 05:25 -Leben-
>登りゆく陽がとても眩しい朝だ。
夏の朝は嫌いじゃないが最近は早い時間から暑さが目立つようになってしまったようだ。
少し前に「来月、小旅行に行かないか」と最愛を誘った。しかし、そういう時に限って突発的な59務が俺の邪魔をする。92なのだから当然放棄など出来んのだが…此処まで来ると少々恨めしい。只でさえ秋口から忙しくなるというのにな。こんな状況下でも、仕方ない、で済んでしまう位にはお互い慣れてしまっている。俺も多忙な事が多いが、それは彼奴もまた同じ。彼奴は現に多忙を極めている状態だ。
其れが寂しいと言ってはいけない気がする。
どちらかが言ったわけではないがそんな気がしてならない。其れを言葉にしてしまったら、此れ以上ない程に彼奴に会いたくなってしまうだろう。今はただ最愛と話ができるというこの時間を大切にしたい。邪心は振り払わねばならない。
#その手を握る幸せを噛み締めて息をしたい。
今はただ忙しい彼奴を少しばかり甘やかしてやりたいと思うんだ。きっと彼奴も似たようなことを考えているんじゃないだろうか。長い歳月を過ごして来たせいか、俺たちは変なところがよく似てきた。
>夫婦とはそういうものかもしれない。
今日も最愛の平穏な日々を願う。
#Guten Morgen, Arthur.
さあ、もうひと頑張りと行こう。
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408 :
独
07/20-17:24
#20180720 19:47 -Leben-
59務から始まり全ての用事を済ませた昼下がり、気分転換に森を抜けた先にひっそりと佇む喫茶店へ足を運んだ。牛舎を再利用した開放的な店内には所狭しと長い時を刻んできたであろう家具や雑貨たちが並び、店内には心地良いジャズが流れていた。窓際の席に腰を掛けると、開け放たれた窓からは小川のせせらぎが聞こえた。
>最愛が好みそうな場所だ。
秘境のような場所にあるせいか客の数は片手ほどだ。おかげで注文したパニーノを食べながら、時間を気にせずに雑誌を読んで過ごす事ができた。近くに小さな扇風機しかなく冷房器具は一切ないのだが、連日の猛暑が嘘のように涼しかった。
#自然の力は偉大だ。
15時過ぎには帰宅したのだが、
流石に59務明けの遠出は疲れるな。少し横になったつもりが1時間近く爆睡してしまった。
>こんな日も悪くはないがな。
兄貴がまた彼奴にちょっかいを出したらしい。
いつも報告は不要だと言っているのに、あの人は少し意地が悪い。毎度、俺を困らせては楽しんでいる…というよりは俺に怒られるのを待っているように思うんだが、貴方はいつからMになったんだ、兄さん。いや…生まれ持ったものか、何方にせよ…ちょっと迷惑だ。
まあ…彼奴が楽しいのなら俺はそれで構わない。
今夜も最愛の平穏な日々を願う。
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409 :
独◇
07/21-21:11
#20180721 21:11 -Leben-
今に始まったことではないんだが、ローデリヒという男は人使いが荒い。兄貴もそうだ…しかし、同じぐらいローデリヒも人使いが荒いと言っていいだろう。あの人たちには弟という立場を何だと思っているのかと問いたくなる。大抵、今日のようにローデリヒの用事で付き合わされるとき、俺は運転手兼荷物持ちだ。全く…使用人にでもなった気分だ。
#久方振りに顔を合わせたかと思えば、
挨拶よりも先に小言から始まった。俺に対するというよりは兄貴に対するものの方が多い気がする。直接言えばいいものの何時も此方に矛先が向き、最終的に「貴方がちゃんと見てないからですよ」と言われるのも腑に落ちない。
それから最近はアロ.マに凝っているらしい。
用事を済ませた後で家に招かれた。昔からローデリヒの家は良い匂いがしたが、今日は薔薇の良い香りがした。彼の立ち振る舞いからは、倹約な暮らし振りを想像出来る奴は少ないのではないだろうか、と考える。実際は穴の空いた下着を縫ってまた履くような男だがな…。
#昼食後に、
少しマッサージをしてもらったせいか、今は肩がとても軽い。アロ.マ.オイ.ルというのはリラクゼーション効果があるらしい。俺はあまり馴染みがないが、こういうものも上手く活用すれば肉体疲労にも一躍買ってくれるのかもしれない。今後の参考として色々教わってみたが…聞いただけでは覚えられそうにないな。
#最愛の疲労を癒すために効果的ではないか。
とはいえ俺はマッサージをしてやる事は出来そうにない。以前、フェリシアーノにしてやったら泣き叫ばれてしまった事がある。どうにも上手く力加減が出来ん…俺なりに力は抜いたつもりだったんだがな。そう考えると最愛へのマッサージは得策とは言えないだろう。
>かえって彼奴の身体を壊しそうだ。
明日は甘やかすと約束したからな。
僅かな時間でも其れは可能だろう。
きっちり約束は果たさなくてはならない。
>疲労や憂いも分け合えば半分になる。
今夜も最愛の平穏な日々を願う。
- - -
本棚へまた3冊ほど追加した。>>64
不都合があれば遠慮なく言ってほしい。
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410 :
独
07/22-23:06
#20180722 23:06 -Leben-
昨晩、色々合ったものの今日は最愛とゆっくり過ごせた一日だった。俺たちは相変わらず、お互いを気遣い過ぎてあまり本音に抗おうとする傾向がある。ゆっくり出来る時間など限られているのに、本音を吐くのに酷く時間が掛かる。一度、素直になればなんて事ないんだが…毎回、性懲りもなく同じ事を繰り返してしまうように思う。
>愛し合っていることに変わりはないのにな。
最愛について良く理解しているつもりでも、
彼奴は俺が思ってもみないことをする事がある。俺が思っている以上に、彼奴は彼奴なりに愛してくれているようだ。其れが少しばかり伝わり難いのが、彼奴の愛の形というものなのだろう。こうして彼奴の愛情を垣間見ると更に彼奴への愛しさが増す。
>愛してるという言葉では足りないくらい愛しい。
#猛暑の中、涼しい室内で重ねた身体の熱。
彼奴は直ぐ爪を立てる。事後の俺の身体は彼奴の爪痕だらけになっていた。きっと痕など直ぐに消えてしまうんだろうが、それすらも愛しいと言ったら、また彼奴に馬鹿と言われそうだ。
>今、俺はとても幸せだ。
- - -
#此の不確かな世.界で永遠を語る者は愚か者か。
俺はそうは思わない。確かな世.界だけが永遠を語っていいなどという決まりはない。確かな世.界にさえ、約束された永.遠など存在しない。なら92の存在は永遠か。答えはNeinだ。明日、世.界が滅びないと誰が言えるだろうか。ならばどちらの世.界も大して変わらない。例え、先の見えない暗闇の道を歩んでいるとしても、永遠を、遠い未来を、俺は信じてみたい。
>笑いたい奴は笑わせておけばいい。
俺たちはその未来に向かって手を取り歩いている。
今はその事実だけで十分だ。
#見えない不安を育てるよりも、
#目に見えた幸福を分かち合いたい。
人々は其れを楽観的だとか綺麗事だとか言うだろうが誰に何を言われようが構わない。
俺は俺であり最愛は最愛だ。
>俺たちなりの愛し方で歩いていけばいい。
>今までもこれからも、
#Was meinst du dazu ?
( お前はどう思うんだろうか )
- - -
#Gute Nacht,Arthur.
#lass uns gemeinsam glücklich werden.
#( Let us be happy together. )
>お前が少しでも長く深く眠れるように願う。
隣で眠る最愛に口付けて俺も眠ろう。
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411 :
独
07/23-20:40
#20180723 22:00 -Leben-
>朝は眠る最愛に口付けて家を出ることが多い。
天気や体調の話をする事が多い俺たちは自他共に老夫婦と称するに値するぐらい落ち着いた付き合いをしている。お互い若々しさはないが話をする時は身体の一部が触れ合っていることが少なくはない。付き合い始めた頃のような熱量はないが、その名残はまだあるのかもしれない、などと最近はよく考えるようになった。
そんな俺たちは明日で付き合って4年になる。
変わらぬ今がとても愛おしい。
今夜も最愛の平穏な日々を願う。
- - -
色々やっていたらお前におやすみを言いそびれてしまったから此処に記しておく。
#Gute Nacht,Arthur.また明日。
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