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Ringwanderung
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446 :
独
09/16-10:00
#20180916 10:00 -Leben-
>薄汚れた夢で目覚めた朝は陰鬱極まりない。
男の性なのか兎角鄙猥な夢だった。夢は願望を移す鏡と言うが運動だけでは発散しきれない己が情けない。己で慰めるのも気が引ける。日中から残念な悩みで恥を晒しているな。此の話題はもう止めておこう。
昨晩の手記へ綴った通り、
#手記の頁を使って最愛へ文を綴る。
一方的な手紙故に返事が無いのが常だが其れでも構わん、一語残す事なく最愛への言葉で此の一枚を埋め尽くすつもりだ。
>馬鹿げていると笑ってくれていい。
最愛にだけ此れが届けば俺は本望だ。
#- - 以下の全ては最愛に捧ぐ - -
俺は変わらず流れゆくお前と過ごす日々に、
今日も幸福を感じている。
お前は少しは休んだかと思えば、
相変わらず59務にしか目がない。
俺もお前の事を言えたものでもないが、
#自分よりも相手の方が多忙である
互いがそう思っていたのだから可笑しな話だ。
俺達らしいと言えばそうかもしれない。
誘った旅行も先延ばしになってしまった。
予定が合わせられず悪い事をした。
実際の旅行は当面叶わないが、
以前言っていた此方側での旅行なら可能だ。
それでも良ければ俺はお前と旅行へ行きたい。
長らく二人でゆっくりしていないし、
新婚旅行もまだだろう。
今更感は否めないかもしれない。
しかし、お前を妻として迎えた以上は、
そういうこともやはりちゃんとしてやりたい。
俺なりにそう思っている。
面と向かっては、
あまり好きだ等と言えていないが、
俺の気持ちは昔と変わらずお前を愛している。
否、愛しているでは足りないくらいだ。
俺はお前が好きで仕方がない。
付き合い始めた頃では想像も付かないくらいだ。
今までお前が俺に見せた凡ゆるものに魅力された。
最初は、
強気なお前が徐々に甘えたになる姿に惹かれた。
口は悪かったがそんな所も嫌いじゃない。
こんな事を公に晒すと怒られそうだが、
身体は案外快楽とやらに従順だったしな。
毒が体内を巡る様に俺を魅了していった。
お前は割と兎の様な奴だと思っていた。
知れば知るほど猫の様だと気付く。
最近は噛み癖と引っ掻き癖が目立つが、
戯れる程度の容赦有る行為だと理解している。
男相手にその姿が可愛いとさえ思うのだから、
愛とは不思議なものだな。
お前を部屋に残し、
帰りを待ち続けさせた事について、
今も申し訳ない気持ちで一杯だ。
お前がどんな想いで待ち続けたかは、
きっとあの文面以上なのだろうな。
この4年の歳月を経て、
俺だけが知るお前の顔を沢山見てきた。
変わらずこれからも見ていたい。
新たな発見もしたい。
お前は頑張り屋が過ぎて直ぐに無茶をする。
そんなお前の姿勢は好きではあるし、
其の努力も認めるが92とて身体が心配になる。
92にだって適度な休息は必要なものだ。
最近は照れが先立ってしまって、
唇に口付ける事すらままない状態でな。
頬や額にするのが精一杯なんだ。
まるで思春期の餓鬼の様な初々しさだと、
自分でも可笑しく思う位に気恥ずかしい。
内心は抱き締めて唇へキスをしたい。
勿論、それ以上もだ。
呼吸を忘れる位、
お前で満たされたいしお前を満たしたい。
お前が肌を食む感覚も、
背に爪を立てる時の微かな痛みさえ、
思い出しただけで、
毒の様に全身を熱が覆う。
お前の肌に、
また俺の証を刻みたいくらいだ。
最近のお前は口を開けば59務の話ばかりで、
お前の夫は59務かと思うぐらいだ。
あまり59務にまで嫉妬させないでくれ。
お前の立場も理解しているつもりだ。
たまには俺を見てほしい…とは言えたらいいが、
其処までは求められないな。
以前は逆だったからな。
自分の事を棚に上げて其れは出来ない。
ただ、少しばかり余裕が出来たなら、
たまには狼の機嫌を取ってやってくれ。
其れだけで狼とて犬さながらに尻尾を振るだろう。
誰よりもお前を愛している。
お前は俺のものだと分からせてくれ。
無論、今も昔も俺はお前だけのものだ。
もう頁に余白がないな。
今日はこの辺にしておこう。
此の手紙を読んだのなら、
たまには一緒に床に就いてほしい。
>其の時はお前と眠ると約束する。
#Arthur,Liebst du mich noch?
#Ich liebe dich immer noch für immer.
今日も最愛の平穏な日々を願う。
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