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Ringwanderung
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478 :
独
10/24-20:30
#20181024 20:30 -Leben
>お前は空ばかり見ている。
いつの日か兄貴にそう言われた事があった。空を見上げ、雲の流れや風を感じると其の後の天気が分かる。此れは随分と昔に度重なる野営の末、身に付けたものだ。その頃の癖がまだ抜け切れんのかもしれない。
#だから今夜もこうして空を見ている。
昨晩に引き続き、今日も月が綺麗だ。月明かりに照らされて透き通る薄色の雲さえ美しい。此れで隣に最愛と酒でもあれば申し分ないんだが、なかなかそうもいかないらしい。
#最愛の帰宅を待ちながら、
月見酒をしている。昔、菊の家で月を見ながら酒を呑んだ。あれ以来、此の風情…と言ったか、その雰囲気という奴が気に入って我が家でもやるようになった。月というと、うちではクレーターのシルエットは「薪を担ぐ男」に見えるとよく言うんだが、他の所はまた違った見方をするらしいな。
>調べてみたがなかなかに何れも興味深かった。
#前記事で話したとおり、
今日は最愛との大切な記念日だ。ちゃんと彼奴に想いを伝えられた事に勝手に満足している。少しばかり気恥ずかしそうに笑った彼奴が愛しくて仕方がないと思った。それについては直接は口にしなかった。男な上に歳も俺よりもずっと上なお前には不本意かもしれないが、俺の妻はなかなかに可愛いところもある。
#次の記念日は、
彼奴をこの腕にしっかり抱きしめたい。無論、ちゃんと加減はするつもりだ。記念日に苦言など聞きたくはないからな。それから今日のようにキスを贈ろう。感謝と愛と幸福を沢山込めて、
>俺の最愛の人へ。
今日も最愛の平穏な日々を願う。
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