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Ringwanderung
 ┗479

479 :
10/26-18:56

#20181026 18:56  -Leben
>徹夜明けに見る朝日は目に染みる。
燃えるような朝焼けに目を細めていると同行していた部下に何故だか心配された。思えば、休息を取る暇も無く、こうも59務に翻弄された日は久しい。部下には疲労困憊に見えたのだろうが、俺が感じていたのは疲労よりも充実感の方が勝る。

#などと書き綴ると、
「59務が恋人な奴」とまた最愛に言われそうだ。欲を言うなら彼奴を抱き締めたまま温かい毛布に包まれて半日ベッドで過ごしたいくらいだ。日頃、規則正しい生活を心掛けている俺を良く知る彼奴は意外だと思うかもしれんが、俺にだって怠惰的欲求は多少なりともある。

其れだけではない。
抱き合って唇が溶けそうなくらい深い口付けを交わし、互いの額と視線を重ねながらくだらない会話で笑えたら最高だ。彼奴が俺の言葉で喜ぶように、俺もまた彼奴から貰う言葉はなんだって嬉しい。


#其れから、
そのまま彼奴の身体中に証を施そう。数日後に消えてしまう程度で構わない。それまでは証を見る度に、俺を、そして、証を施す瞬間を思い出せばいい。此の身を重ねる時は彼奴の耳に直接、愛を注ごうと思う。凡ゆる形で彼奴の全てを俺と言うもので満たしてしまいたい。折角、いつも気紛れな猫を此の腕に捉えるのだから、 一度抱き留めたなら俺はそう易々と逃したりしないからな。
>理性の皮を剥げば俺とて欲望の塊だ。



#条件反射の如く、
彼奴が触れた先から俺の体の奥底が熱くなっている事に彼奴自身は気付いてはいないだろう。だから彼奴は無自覚に俺を煽る。そう言ったところで、そんな事はない、と言われるのは容易に想像出来る。

>仮に確信犯だとしたら、
>随分と酷な事をする…なんてな。

彼奴に限って、
とは思うが猫は気まぐれな生き物なんだったな。猫のような彼奴の真意に関しては俺には読めないことがまだまだ多い。此方も同様にしてみたらどうか。少しは猫の気持ちとやらがわかるかもしれん。そうすれば、彼奴も俺のように離れている間もその身を焦がす程、心の臓を熱くして欲してくれるだろうか。
>此れはまた憶測が過ぎたようだ。


#先を期待して己を慰める事はあるか。
こんな野暮な事を直接問う事は出来ない。更に、お前は如何なのか、と問われれば其れについては想像に任せよう。

仮眠後に頭が冴えているせいか、
今夜は少し長く綴りすぎてしまったな。
この辺でやめておこう。

彼奴の帰りを待ちながら、
今日も最愛の平穏な日々を願っている。

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