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Ringwanderung
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7 :
08/16-08:15

昨晩に互いの過去の恋愛について、
彼奴と話をした。
別れ話など当たり前のことだが、
明るい話題ではない。

#貴方の幸せを願っています。
手紙を締め括るあの人の言葉。

今もまだ思い出一つ、
零さずに抱える俺は愚か者かもしれん。
そんな腕でまだ欲している。

本当に幸せを願ってくれるだろうか。
なんて感傷に浸っていると、
あの声で咎められそうだ。


愛している、もっと愛したい。
不思議とそう思える人を見つけたんだ。
触れたいと願ってしまう程に、
愛おしい人なんだ。

ー                。

彼奴は何を想うのだろうか。
変に気を遣わなければいいんだが…。

>遠い昔の思い出の話。
        - Ferne Erinnerung. -

[][][]

10 :
08/19-20:49

微睡の中、久しぶりに夢を見た。

白鳥の里に聳え立つ城。
獅子と細やかな菱形で作られた、
2つの紋章盾が坐る扉を潜り、
且つては賑やかで有ったであろう、
騎士達の酒場跡と錆び切った武器貯蔵庫。

踏み出される脚は、
何かに誘われるかのようだ…。

二体の甲冑に挟まれた礼拝堂に、
響いていたのは亡き貴女の儚げな歌声。

まるで螺旋階段から降り注ぐ様だ。
其れは姿こそ無いものの確かに、
其処にあの人の影を作った。

手を伸ばせど手応えはない。

城内を当ても無く探し回った所で、
漸く俺は理解した。
…これは夢だ、と。

”Ich warte auf dich, Ich warte auf seine tod”
歌を締め括る甘い響き。

冷たく白く細い指に、
肩を叩かれて目が覚めた。

#実に後味の悪い夢だ。

>幻想と歌声、それから死神
   - Fantasy und Singstimme, dann tod. -

俺はまだ滅びるわけにはいかない。

[][][]

39 :
09/11-23:40

時折、闇に呑まれそうになる瞬間がある。
それは恐らく、
肉体疲労が精神をも蝕んだ結果による、
一時の感情に過ぎない。

だが、
いつだってそんな時に俺を救い出すのは、
決まって俺の最愛の人だ。

他愛もない会話が俺の闇を散らす。
俺は他者の闇に呑まれやすいようだ。

この情けない体質はどうしたものか…。
今だ、改善策が見つからない。

>答えを見出せず考える。
   -Ich tappe auch im Dunkeln.-

[][][]

43 :
09/14-20:54

消極的な感情を抱くと、
畳み掛ける様に、
嫌な感情ばかりが蓄積される。

感情の消化効率が悪い。
心臓に重苦しい濁りを感じる。

#この腕で一体何が護れるだろうか。

幾度と無く考えた疑問。
答えなど見つかるはずもないが、
考えてしまう。

考えれば考えるほど、
消極的な感情が膨らんでいく。

>うんざりだ。
    - Ich habe es satt. -

[][][]

49 :
09/20-18:09

俺は心が狭いようだ。
子供にプロポーズをされ承諾した彼奴に、
嫌な感情を抱いてしまった。
相手は子供であるのだから、
何食わぬ顔で彼奴の話を聞いていればいい。

ただ其れだけの事だと言うのに、
何故だろうか。

彼奴のこととなると抑えられない。
この感情は、
#嫉妬心
他でもない其れなんだ。
分かっているからこそ、
冷たく突き離してしまう。

醜い部分を見られる様で、
嫌なのかもしれない。

見られたくない。
嫉妬を抱く己が許せないんだ。

総てローデリヒの言う通りだ。

>図星だ。
Du hast de Nagel auf den Kopf getroffen.

92の俺にはそんな感情など不要だ。
嫉妬は我が身を滅ぼすものに成り得る。

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