一覧
┗
Ringwanderung
┗94
94 :
独
10/26-01:08
気付けばこの手記も90頁を過ぎていたのだな。もう1冊の2割を占める量を綴るという事になるわけなんだが、書き始めた頃に比べて何か変化があっただろうか。俺は彼奴や兄貴と違い出戻った部類ではない。1から…いや、すべては0からの始まりだった。今、漸く確立し始めた形式ばった記.載方.法が果たして良いのかどうか、其れすらまだ2割と言う頁数だけでは分かり兼ねる所だ。最後の一枚を綴る頃には己自身で正解を見出せている事を少しばかり願うとしよう。
#手記とは、
綴り方によってはある種の自慰行為に近い。
感傷に浸り、衝動的に其れを綴る事で己を慰める。仮に靄が晴れたとしても、其れは瞬間的感情で有り、必ずや空虚感が己を襲うだろう。書き殴られた頁は、無造作に紙屑へ包まれた白濁の如く見る度に、微かな背徳感を己へと植え付ける。両者が同様で無い理由としては、手記の言葉は抹消する事が出来るが、吐き出した体液は二度と体には戻らない事である。
最も…手記を読んだ他者の感情は抹消は疎か、上書きすら出来ないのだから、やはり他者に対する敬意は常に払うべきだ。
要するに、
其れを踏まえて残りの8割を綴っていきたい。
長くなってしまったんだが、
>この手記を本棚へと収めた者へ。
感謝と敬意を。
それから、
こんな他愛も無い俺の手記を読みながらも、
>惑う事なく寄り添い支えてくれる愛妻へ。
感謝と俺の全てを捧げよう。
まるで最終頁の様な言い方だが、
#此れはまだほんの序盤に過ぎない。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]