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┗Amour fraternel(59-63/67)
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63 :
仏
07/02-01:04
最近またアーティがベッドに忍び込んでくるようになった。…うーん、仕事が落ち着いたのかな?
また少し背が伸びたアルは、アーティがソファーにいると嬉しそうに尻尾を振って構われに行く。微笑ましい反面、醜い嫉妬が腹の底で蜷局を巻いて舌を出すから、極力近付かない。…あーあ、お兄さんってば、いつからそんな狭い心になっちゃったのかしら。
>ギルベルトが猫の事を吹っ切れずにいた頃。
俺はmatouにペットにしてよ、なんて言われていたりした。その気があるなら飼って、とか言われても…お兄さんもう三匹の手に負えない兄弟という動物と暮らしててね?おまけに可愛い恋人もいるし?だからお前までは無理だよごめん!…と言うのは酷かなと思ったから、とりあえず返事はしなかった。
……そもそも人を飼うって何、お兄さんそんな趣味ないからね!?
#白い肌に牙を立てる。
キスも好きだけど、噛み付くのも好き。苦しそうに喘ぐアイツが可愛いから。
嗚呼、目立つ場所に歯型を残しちゃいたい。そしたら、ほら、悪い虫がつかなくなると思わない?…あは、単なる独占欲だよ、モンシェリ。
>首輪をしてよ、ご主人様。
>こんなピアスじゃ足りない。
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62 :
仏
06/13-00:35
ここ暫くギルちゃんが構っていた猫が、何処かへ行ってしまったらしい。
最初はたまに撫でていただけで、それを心地好さそうに受け入れていた猫が徐々にギルベルトの周りを彷徨くようになって。飼わないなら懐かせないで、って釘を刺したのに、いつの間にやらにゃあにゃあ鳴きながらギルちゃんの部屋の窓を見上げる猫を見るのが日常になった。
黒猫は丸い大きな金の目をしていて、ギルちゃんに撫でられるとすごく、すごーく嬉しそうに鳴いていた。
結局ギルベルトは、猫を飼う事にしたらしい。首輪を買って、猫の細い首に巻いて、部屋に迎え入れた。猫の毛で家が汚れるから嫌だったけど、優しい顔して撫でてるギルベルトを見ると小言は喉の奥へと仕舞われてしまった。やれやれ、我ながら兄弟には甘いなぁ。
#首輪をして、すぐ。
傘を差して猫を探し回ったギルベルトは、三日ほど猫が帰るのを待って、それから諦めて開けっ放しの窓を閉めた。
まるで首輪を嫌がったみたいだよねぇ。そう言った俺を見て、寂しそうに唇を噛んだギルちゃんは何も言わなかった。
>別れは呆気ない。
しっかり握っていたつもりでも、いつの間にか空を掴んでいたりする。固く繋いでいた筈の手も、するりと解けてしまう事がある。
>離さないで。
>傍にいて。
アイツの前で呑み込む言葉は苦くて、どうしようもない泣き虫な子供のような気持ちになる。もっと大人になれたら、もっと余裕を持てたら、……なんて、そんな『もしも』は意味がない。
合わせた唇からこの苦い想いがアイツに伝わらないよう腹の奥に仕舞い込んだ言葉は、いつ消化されるのかなぁ。
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61 :
仏
05/31-01:04
#え?
その約束、まだ有効なの?え、ホントに?
…わ、わー…お兄さん、お前はもうすっかり忘れてるものだと思ってた…だって約束したの、だいぶ前だし。それにさぁ、言わなかったら言わなかったで、万が一後から知ったらお前怒るでしょ?でも言ったら約束破ったって怒るでしょ?わー理不尽!
でもさ、俺はお前のそういうとこ好きだよ。お兄さんの事、心配してくれてるだけだもんね?
…ていうか、本当なら別れそうな勢いで話してないお前が、他愛ない…いや、内容は全然他愛なくないけど、そんな昔の約束を覚えてるって事が俺は泣きそうな位嬉しくてね?実際目頭熱くなったけど堪えたよ笑われちゃうもの!ああもう格好良いんだから!大好き!
>キスしたいなぁ。抱きたい。
やっぱり俺、お前の事が大好きなんだよねぇ。忠犬面して待てする位には。
ひと月、我慢したよ。
ねぇ、ご褒美、欲しいな。…また忙しくて話せなくなるだろうから、今のうちに沢山キスさせて。
ねぇ、俺の可愛いモンシェリ。愛してるよ。
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60 :
仏
05/15-03:07
>これって別れそうな雰囲気だよなぁ。
なんて事を考えながら、ベッドで一人寝。
そもそも、まともに話せる時間がほぼ皆無みたいな状態なんだから、それも仕方ないんだろうね。
なのに俺は未だにアーティの事が大好きだし、泣きそうな声で俺を呼ぶアイツを解放してやらない。やれない。だって好きなんだもの。アイツが明確に別れたいって意思表示をしない限りは別れてあげないんだからね!
…お前の駄目な所は、まだ俺が好きで別れたくないって言っちゃう所だろうね。
いっそこの家から出て行っちゃえば、こんな重ーいお兄さんから解放されるだろうに。それをしないから、こんなに縋られちゃうんだよ。
…ごめんね、今も愛してて。
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59 :
仏
03/28-23:20
随分放置しちゃったなぁ…お兄さんとした事が、すっかり忘れてたよ。
お前を蔑ろにしてるくせに、どうしても手放せない。そんな可愛い事を言ったアイツの泣きそうな顔を見つめて、なんて愛おしいんだろうと思った。
自分の我儘で俺を拘束しているつもりなんだろうね。本当は逆なのに。お兄さんの我儘で、アイツを縛り付けているだけなのに。
どうしたって俺はアイツを解放してやれない。アイツが俺の名前を呼んで、好きだと囁いて唇を重ねてくる間は、抱き締めた腕を解いてやれない。ごめんって、それは俺の言葉だよ、モンシェリ。
>大好き。
我儘でごめんね?…嗚呼、こんな事言ったら怒られちゃうね。悪いとも思ってないくせに謝るな、とか言ってさ。
お前は、変な所で鋭い。
抱き締めたいな。キスしたい。
愛してるんだよ、ねぇ、
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