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君はさよならを教えてくれない
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4 :
米
11/22-11:25
>> 未知の生き物について
さて君は相変わらず泣き虫だった。予測していなかった場面で突然泣き出すので、俺はいつも居心地の悪い思いをする。泣いている女の子を放り出す訳にもいかないし(男なら放置一択である)、とは言え泣き出した理由も分からないのでやはり俺はそこに突っ立っているしかなかった。
あー、ああ、もしかしたら、はしばみ色の目から零れるなみだは砂糖水みたいな味がするに違いない。それが甘くて美味しいから、きっと特に理由なく泣くんだ。
本日何度目かの嗚咽を聞きながら、俺はそう思った。そうしないと、目の前の君がてんで分からない未知の生き物になってしまいそうだったからだ。
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