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愛微塵
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5 :
日
12/30-22:32
>昔の話をほんの少しだけ、
あれは私が貴方から色々教わっていた頃の事でしたね。私、巻き舌って苦手でして、繰り返し繰り返し貴方に教えて頂いたのは良い思い出です。見かけ通り、公／務に関してはとても厳しい貴方は私がちゃんと出来るまで見離さず付き添ってくださいましたね。そんな貴方に応えなければ、などと意気込んだ私が風邪を引いた時、貴方はやっぱりと呆れた顔をして私を布団に寝かせるや否や窓を全開にした事…貴方は覚えているんでしょうか。貴方流の熱の冷まし方の様ですが、お國／柄といいますか…今思い出すと笑ってしまいますね。
>大／晦／日となりました
今夜は寝て明日にはお節の支度を…などと考えていたんですが、貴方が約束通り戻ってくるとは爺涙が止まりません…ね、普君。貴方は自由な人ですから、こんな年寄りには興味無いとは思いますが…少しくらいゆっくりしていってほしいです。ただ、うちに来て早々…炬燵で眠ってしまうとは困った人ですね、もう。さて…どうやって起こしましょうか。ね、ぽ／ちくん。ぽ／ちくんを顔の上に乗せたら起きるでしょうか？ふふっ、試してみましょうか…あ、どこへ行くんですか？もう…冗談が通じないんですから、これぐらいにしておきますね(軽く鼻を摘み)
>お休みは客間へどうぞ、
彼の方を客間へ通し私は自室で日記を綴っています。約束の前日に貴方がいらっしゃるなんてこれは幻覚ではないですか？でも…何度も抓った頬がまだ痛みます。これは現実なんですね。貴方の美しい髪には濃灰色の浴衣が良くお似合いです。直視出来ないのは久しぶりだからです！私…人見知りですから、貴方があまりにも長く姿を見せないので…どうしたら良いのか分かりません。ハグされただけで口から心臓が飛び出してしまいそうです！どうしましょう…体が熱くて眠れなくなってしまいました(布団被り)
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