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MephistopHeles
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03/07-19:59

第7頁
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「堅物な弟が見せた涙と不甲斐ない俺」
>2015-XX-XX 21:03
 静寂に包まれた部屋に微かに聞こえたの
 はヴェストの乱れた小さな呼吸音だ。彼
 奴は誰にも相談出来ずに悩み続けてたん
 だ。俺のせいである以外の何物でもない
 はずだってのに、俺は自分の事の様には
 思えねぇ…だって、何一つ記憶に残って
 いないからだ。其れを正直に話すとヴェ
 ストは顔を上げて、涙でぐちゃぐちゃの
 ガキみてぇな顔をして「大丈夫だ」と繰
 り返した。呪文みてぇに、ずっと繰り返
 し繰り返し、ヴェストは言ってた。落ち
 付かせようと肩に触れたが、明らかな強
 張りを前に何も出来なかった。そりゃ、
 兄弟同士でヤッちまったとか、気持ち悪
 ィよな、普通。
>21:44
 俺なりに対策を考えてみたんだ。そして
 ヴェストに頼んだ。俺をベッドに縛り付
 けてくれと、だが断られた。「兄さんに
 そんな事を出来るはずない」と、なんて
 兄想いの弟だ。思わず抱き締めちまった
 ら、ヴェストは震えながら頬を紅潮させ
 て、「あまりくっ付かないでくれ」と引
 き剥がされた。ヴェストがあまりにも気
 まずそうにしてるから冗談のつもりで「
 意識のあるうちにちゃんとヤッちまうか
 」て言ったら「兄さん!」怒鳴られた。
 でも俺の洞察力は見逃しちゃいなかった
 ぜ。ヴェストの股間が膨らんでいた。条
 件反射だとしても、不思議と嫌な気がし
 ねぇ俺は、やっぱいつの間にか彼奴をそ
 ういう対象として見てたってことか。最
 低か、俺は最低だな!こんな兄ちゃんで
 ごめんな、ヴェスト。目からなんか出て
 来るぜ…。
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