一覧
┗
ピンクのゴミ箱
┗32
32 :
日
08/20-03:36
しとしとと、夜の帳に、偲ぶ雨は降りて。
この雨はきっと、野辺の送りへの餞なのでしょう。誰かしらが亡くなった訳ではありませんが、確かにそれは死にました。それはふいに、げにたやすくころされました。それは、ことばであり、こころでした。やさしく、うつくしく、あたたかい、とうときこころ。幾重にも綴られたそれは、とてもとても清らかでありました。しかし、もうありません。在りし日の面影を探そうにも、欠片も無いのですから、見つけようもありません。
死んだものは、二度と生き返ることはありません。
ひとに限らず、ことばも、こころも。
…理不尽なことばかりで、悲しくなりますね。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]