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黄昏金平糖
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8 :
英
07/24-20:22
退屈は、割と好きだ。ささやかな秒針の音に耳を傾けるのも好きだ。活字を目で追っては冒険譚の先に思いを馳せるのも好きだ。距離を詰める事が苦手なのかと聞かれれば、返答に困るが、そんな事を言われるぐらいにはそう見えているんだろうなとは思う。
重ねれば重ねる程、足に根が生えたようにそこから動けなくなる。刺繍糸のように繊細な縁が縺れ絡み合いぎしりぎしりと音を立てる。
形ある物はいずれ壊れる。だからこそ、壊れるならいっそ、形にしておくんだったと不意に思う事がある。
そう、例えば茶番に最適な小ネタとかな。
ネタは新鮮な内に捌かないと鮮度が悪くなる。
人間観察は楽しいな。市場に行けば新鮮なマンドレイクがベビーカーに乗せられ出荷されてる。summervacationの訪れを感じる。
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