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好茶楼の愛犬と女王様
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19 :
中
07/19-14:57
今日は日曜あるが、あいつは野暮用があるってんで我が起きる前にどっか出掛けてったみたいある。
さーて、帰宅を待つ間に、どんなのろけを書いといてやろうあるか…(ふーむ)
そね、せっかくあるから昔の話でも書くとするあるか。
あいつ我と出会うまで童貞だったあるよ。それも正真正銘の。
どう正真正銘なのかっていったら、昔、我があいつに薬漬けにされて喧嘩で負けた時、我はあいつに捕らえられてな?
まぁこの世界じゃよくある話ある、屈辱にまみれながらも屈しない捕虜の我を、勝者のあいつは凌辱したあるよ。
しかもそれがあいつの筆おろし。そんな下衆な真似しといてな!
禁断症状で苦しむ我を鼻血噴くほど殴りつけて、阿/片が欲しけりゃ言うこと聞けだとか、幼い香/港がどうなってもいいのかとか脅迫してな!
娼婦の一人二人も買ったことねぇ 童 貞 野 郎 が !(くわっ)
大/英/帝/國/様とやらが聞いて呆れる、とんだ卑劣漢だったわけある。
でもってそれだけじゃ飽き足らずにあの野蛮なジョンブル風情が、調子に乗ってその後も我をあいつ専属のメイドにして来る日も来る日も飯作らせて茶淹れさせて暴力ふるって昼夜問わず毎日毎日好きに犯し放題のそれなんてエロゲ?な生活を送ってみたりな、そりゃもう十数年だか数十年だかにわたってしつこく、しつこく我を凌辱し続けてな……
……我、ほんとになんでそんな野郎と今、こんな関係になっちまってるあるかね。我ながら人生最大の謎かもしれねぇある…(うむぅ)
まぁでも、あれよ。
あの頃、我はあいつに跪かされて脛に接吻するように命じられたある。あいつの國では服従を意味するそうね。
だが我は従わねかった。断じて応じず、あいつの靴に唾を吐いた。
先日ちょっとしたことで痴話喧嘩した時、ふとそれを思い出して、今度は我があいつに命じたある。
我の脛に接吻して、我を大切にしたいって誓うよろし、ってな。
あの頃のあいつのくだらねぇ意気地なしな支配欲とは違う、我に捧げる愛情表現として。
あいつは躊躇なく我の前に膝をついて、紳士とやらの自称に相応しい恭しさでそうして、我への愛を改めて誓ったある。
…あの頃はあの頃でひでぇ目に遭わされたあるし、まぁ正直、なんでよりによって世界で一番大っ嫌いな時もあったあいつと…なんて、考え始めたらキリがねーあるが、な。
でもまぁ、あの頃は我を薬と暴力と凌辱で支配しようとしていたあいつが、今では我に尽くして貢いで跪き、愛を捧げて愛を乞う。
別に今さら復讐しようなんて腹もねぇあるよ。貢がせるのも、首輪をつけて手綱を引くのも、ただあいつが可愛いからある。
あれから170年と少しして、我はあいつに勝ったってことになるあるか。いや、それとも、あれだけ欲した我をとうとう手に入れたあいつが勝者?
ま、どっちでもいいあるか。だが少なくともどんな傷も、癒える日が必ず来るものあるな。
さてあいつも帰ってきたことあるし、お茶の時間にするとするある。
たまには我が淹れてやるね。茉莉花茶と冷え冷え杏仁豆腐あるよ、你回来了っ(ぎゅっ)
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