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魔法使いの住む城
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35 :
英
04/17-16:38
「待て」をしているからには、急かすような真似も、一方的に押し掛けるような真似も控えなければいけないだろう。
差し当たり、待ての期間はあいつに会いに行く代わりに、この日記に書いておくことに決めた。まぁあいつには日記のことは教えていないんだけどな…何かの拍子に教えることがないとは限らないしな。無駄になるってことは無いだろう。多分。
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一緒に寝たい、なんてらしくないことを考える。…いや、厭らしい意味じゃくてな。
あいつの体温や匂いに包まれて眠れたなら…最高に気持ちがいいだろうな。
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他人の匂いって、独特だよな。人の匂いというか、家の匂いというか…。
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あいつを待っている間に料理の練習でもしてみようか。帰ってきてくれたときに喜ばせてやりたい。
問題は、成果が出なかった場合だが…い、いや、待て。失敗を恐れている者に成果は与えられない。そうだろう?
俺だってやればできる…多分、できるはずなんだ、きっと。
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