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目隠し、
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42 :
日
08/13-22:30
ニヤニヤ、ニヤニヤと。
音が為そうな程気の抜けた笑顔を浮かべた其の造形だけは溜息物の貌で一体何人の御嬢さんを手篭めに為て来たのでしょうね。時折フラリ私の元に現れては煙草を一本強請って行く此の男を私は如何為たって嫌いには成れぬのです。エエ、エエ、左様で御座います。奴は旅人なのでしょう。恋慕では御座いませんよ、只々彼の御綺麗な面が好きなのです。黙ってればイケメンですよ、エエ、黙って居れば。
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幾ら其の貌に甘いからと言って何でも赦す訳では無い。
此の言葉を肝に銘じて置けと何度申しましても君には届きは為ないのでしょうね。胸倉を掴ンで拳が砕けるかと思う程の勢いで頬を殴り飛ばしても、私なんぞの暴力等意に介さないとでも云う様に笑って見せる其の紅い瞳を刳り貫いて遣りたい。大体殴り合いになると返り討ち為れるのですが、此処迄遠慮無しに私を殴り倒す輩も君位ですよ。
>遠慮無しに家の窓を割り抜いて行く友人も居りますが。
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そう云えば、コンナ手帖を本棚に入れて下さってる方がチラホラ、其の内御挨拶を為せて頂けたら。
時に、紳士様は忙しいのでしょうかね。まァ、爺の膝は何時でも空いてます、と。
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